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不意気
「不意気〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不意気の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
て…あなたの所《とこ》の旦那はお堅うござえやすねえ」 あ「屋敷者だもの、だから
不意気《ぶいき》だよ」 森「朝ね、黒い羽織を着て出る時、何時《いつ》も路地で逢....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
も肯定的にいい表わされている。それに反して野暮は同義語として、否定的に言表された
不意気《ぶいき》と不粋《ぶすい》とを有する。我々はこれによって「いき」が原本的で....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
の奴だ。 何か、聞きゃ、河野の方で、妙の身体に探捜を入れるのが、不都合だとか、
不意気だとか言うそうだが、」 噫、礼之進が皆|饒舌った…… 「意気も
不意気も土....
「西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
て重二郎の顔を見詰めて居りましたが、ぽろりと膝へ泪をこぼして、 い「重さん、私は
不意気ものでございますから、貴方に嫌われるのは当前でございますが、たとえ十年でも....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
うつる乃公の風采を見てあれば、例令其れが背広や紋付羽織袴であろうとも、着こなしの
不意気さ、薄ぎたない髯顔の間抜け加減、如何に贔屓眼に見ても――いや此では田舎者扱....
「雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
こころが、しっくりと判らない気がしてなりません。引く手あまたの人気役者が、こんな
不意気《ぶいき》な女なぞを、しんからかれこれ思ってくれるとは、ほんとうとは思われ....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
廿七だとか云うが、お前さんなんぞより余程綺…ナニお前さまとは違え、屋敷もんだから
不意気だが、なか/\美い女だよ」 みね「何かえ、あれは旦那が遊びはじめたのは何時....
「塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
す」 傳「どうも驚いた、熊笹も鮓屋にあると随分|粋なもんだが、此様なにあっちゃア
不意気なもんだのう」 と話をしながら漸く登りますると、是れから金精峠と申して実....
「濹東綺譚」より 著者:永井荷風
いのだ。 古ズボンに古下駄をはき、それに古手拭をさがし出して鉢巻の巻方も至極|
不意気《ぶいき》にすれば、南は砂町、北は千住から葛西金町辺《かさいかなまちあたり....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
に)全く不自然にゴツゴツとぎこちなく歩く、そして直ぐ疲れてしまい、かつ歩きぶりが
不意気なものだ。そればかりでなく、我々の身体のいろいろの器官の運用法にもひどく間....