不撓[語句情報] »
不撓
「不撓〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不撓の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
することは差し控えるが、その条項中には、例えば一、大統領に対し忠誠なること、一、
不撓不屈なること、一、酒類を欲せざること、一、喫煙せざること、一、四時間の睡眠に....
「海底大陸」より 著者:海野十三
長は、もう観念した。 かれはがんらい、たいへん頭がよく、落ちつきがあり、そして
不撓不屈の紳士であった。アングロ・サクソン人種の、最もよい性質を持っているかれだ....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
めて出来たのであると云っても過言ではあるまい。頑健なる巨躯、鉄の如き神経、不屈|
不撓の意志、それらのものが完全に兇悪なる支倉を屈服せしめたのである。 庄司署長....
「火星探険」より 著者:海野十三
士が立上った。そして重大発言をしたのであった。 「さて諸君。諸君の美しい協力と、
不撓不屈の努力とによって、本艇の故障は遂に直ったのであるが、この先、本艇はどんな....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
、その目は輝き、わが校を愛する熱情と永遠の理想と現在力学の勇気と、すべての高邁な
不撓な奮闘的な気魄があらしのごとく突出してくる。チビ公は涙をたれた。 「きみはな....
「続堕落論」より 著者:坂口安吾
めから淳朴などという性格はなかった。 大化改新以来、農村精神とは脱税を案出する
不撓不屈の精神で、浮浪人となって脱税し、戸籍をごまかして脱税し、そして彼等農民達....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
さんも令嬢も、内々はその気持があるんだから、こゝは決行の一手あるのみ。マゴコロと
不撓不屈の情熱です、といってケシかけた。 すると種則は患者の容態をきいているよ....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
、二人ながら落第。しかし二度三度の落第で屈するようでは戦後派の名折れなのである。
不撓不屈、ヒマあるごとに口説くことを忘れたことがない。 ひとたび近藤ツル子の名....
「博物誌」より 著者:岸田国士
ぶつかって行く。鋤の刃のように、または盲の土竜のように、行き当りばったりに、その
不撓不屈の鼻を前へ押し出す。 それでなくても漬物樽のような形をした腹を、もっと....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
ドノバンはどんな小さなことでも他人に負けるのがきらいであった。それだけかれは不屈
不撓の気魄をもっているのだが、ときとして負けるのがいやさにずいぶん卑劣な手段を用....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
ろうと思われる。
この頃欧米の宣教師は、耶蘇教をチベット人に伝えようとして百折
不撓の精神をもって、熱心に布教に従事して居られるのは実に感服の至りであるけれども....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
ゆえんなり。第三に、宗教は人の感情の上に動き、人の精神の中に入り、一心不乱、鋭意
不撓の気風を養成するに最も適したるものにして、したがって一国の独立を助くるに必要....
「罪人」より 著者:アルチバシェッフミハイル・ペトローヴィチ
去ってしまったような心持になった。気の利いたような、そして同時に勇往果敢な、不屈
不撓なような顔附をして、冷然と美しい娘や職工共を見ている。へん。お前達の前にすわ....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
を経るに従って、男性、女性を発揮して参ります。男性には剛健の肉体、鬱勃たる勇気、
不撓不屈の精神、鋭敏な決裁能力などが盛り上って来ます。女性には柔軟な優しみ、惻々....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
と見るも過言ではない。終始一貫せる彼の方針、あらゆる困難を排除して目的を確保した
不撓不屈の精神、これが今日のドイツの勃興に与えた力は極めて偉大である。ほとんど全....