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「不敬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不敬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
自叙伝」より 著者:大杉栄
キリスト教主義の小さな雑誌を出していて、この結婚についての何かを批評して、そして不敬罪で三年九カ月とか食っているのだ。星亨の暗殺は僕が幼年学校を出る年のことだっ....
天主閣の音」より 著者:国枝史郎
春は一刀に金太夫を斬った。「それ一族を縛め取れ!」 そこで、一族は縛め取られ、不敬罪の名の下に、一人残らず殺された。 「宗春、よく為た。礼を云うぞ」継友は衷心....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
するは不都合なり、損害を賠償せよと怒号し、傲慢不遜の態度を以て裁判長に対し、且つ不敬の言辞を弄して罵詈し、怒号止まず。一定の場所に直立すべき事を命ずるも応ぜず」....
運命」より 著者:幸田露伴
に備うるあり。二月に至り、燕王|入覲す。皇道を行きて入り、陛に登りて拝せざる等、不敬の事ありしかば、監察御史曾鳳韶これを劾せしが、帝曰く、至親問う勿れと。戸部侍....
獄中記」より 著者:大杉栄
ようにそのノートに返事を書いて寄越したりした。 これは僕ばかりではない。その後不敬事件で一年ばかりはいった仲間の一人も、やはり吃りであったが、出た翌日からほと....
風流仏」より 著者:幸田露伴
り且はお辰様心底によりては私一存にも参り難候|様の義に至り候ては迷惑に付甚だ唐突不敬なれども実はお辰様を賺し申し此婚姻|相延申候よう決行致し候|尚又近日参上|仕....
赤旗事件の回顧」より 著者:堺利彦
が前記の錦町署の留置場を出たあとで、そこの板壁にある落書きの中に、何か知らんが「不敬」な文字が発見されたそうだ。そしてそれが佐藤君に対する嫌疑となった。彼はそれ....
世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
女を慰めるために、平気で彼女にむかって「神を愛するほどに愛する」などと、恐るべき不敬なことを言ってしまいました。 彼女の眼はふたたび燃えはじめて、緑玉のように....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
祖母、父にとっては養母がいたが、老人を尊敬するという点に於て、もし子供たちにでも不敬な振舞いがあれば父は厳しく叱責した。 又ある時長女の豊子姉の婿養子と、姉妹....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
|申付ベキ者ニ候|処、大弐、右門|企ノ儀ハ、兵学雑談、或ハ堂上方ノ儀、其外恐入候不敬ノ雑談|申散候ハ、其方共|申立ヨリ相知レ候、大弐ハ死罪、右門儀ハ獄門|罷成、....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
得ない事を言い出して、一方の忠臣を傷つけるということです。誰某は法王殿下に対して不敬を犯しました、実に不届きなやつでござるとやかましく言い立てて辜のない学者や人....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
したのであった。ラレイはエリザベスに、ドロシイ夫人の出現がエセックスたちの腹黒い不敬の現れであると吹き込んだのである。そこでエリザベスはドロシイ夫人に、一室のな....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
、ギリシア人は寺院を設立せる跡は永く神聖の地にして、これを開墾するは天帝に対し大不敬なりと信ずるによる。 ギリシアの寺院は二、三の大寺巨刹を除くのほかは、たい....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
のの価値を絶対に無視することは許されません。それは自然への冒涜です。天地仏神への不敬に亘りやがて自分も罰せられなければなりません。 くれぐれも好き嫌いは自分お....
性に関するアイヌの習俗」より 著者:河野広道
か寝臥したりしかば、茂左衛門叱ていう、汝我前をはばからず、まさしく陰門を出せしは不敬にあらずやという。メノコこれを聞き、喪胆して起きあがり、問ていうよう。然らば....