不明[語句情報] » 不明

「不明〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不明の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
いる。 (二)「農家義人伝」、「本朝《ほんちょう》姑妄聴《こもうちょう》」(著者不明)等によれば、伝吉の剣法《けんぽう》を学んだ師匠は平井左門《ひらいさもん》と....
沼地」より 著者:芥川竜之介
こが大に面白いですね。」 記者はまた得意そうに、声を挙げて笑った。彼は私が私の不明を恥じるだろうと予測していたのであろう。あるいは一歩進めて、鑑賞上における彼....
」より 著者:芥川竜之介
方《ゆくえ》を求めている。 国民新聞。日本アルプス横断中、一時|行方《ゆくえ》不明になった第一高等学校の生徒三名は七日《なのか》(八月)上高地《かみこうち》の....
或る女」より 著者:有島武郎
ょうのう》を取りかえたり、熱を計ったりした。 高熱のために貞世の意識はだんだん不明瞭《ふめいりょう》になって来ていた。退院して家に帰りたいとせがんでしようのな....
三つの窓」より 著者:芥川竜之介
どと言い、特に叮嚀に剃っていた顋を。…… この下士は罰をすました後、いつか行方不明になってしまった。が、投身することは勿論|当直のある限りは絶対に出来ないのに....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
。然しそこに出来上った結果はその政治家の肖像でもなく、民衆の投影でもなく、粗雑な不明瞭な重ね写真に過ぎない。そしてそれは当事者なる政治家その人の一生を無価値にし....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
を得てきた。このような考えはデカルト――もっとも彼自身それを信じていたかどうかは不明であるが――にも、かの不朽のニュートンにも、またかの偉大な哲学者カントにも、....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
於ては西洋の如く民族意識が強烈でなく、今日の研究でも、いかなる民種に属するかさえ不明な民族が、歴史上に存在するのである。しかも東亜大陸は土地広大で戦争の深刻さを....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
せることは危険であるから、いっそ彼を亡き者にして窃かに埋めて、皇帝にはその行くえ不明になったと申し上げた方がよかろうという意見が提出された。それがために首斬り刀....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
は通例求めない時に現れ、強いて求めても、必ずしも現象が起らないのである。私は出所不明の突然の衝動に駆られて、静座して筆記の準備をやる。それが連続的に現れる場合に....
ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
っていたのである。何が氏をしてかかる不幸な決意をなすに到らしめたのか、原因は全く不明である。 何不足なく幸福に日を送っているこうした人々を駆って、われと我が命....
映画と民族性」より 著者:伊丹万作
れて国際性を第一義とし、輸出を目的とした場合、それはたちまちハマモノに転落し国籍不明の混血児ができあがるのである。「新しき土」はその悲惨なる一例である。この種の....
雑文的雑文」より 著者:伊丹万作
映画のことなら何でもよいから見計いで書けという命令であるが、私は天性頭脳朦朧、言語不明瞭、文章曖昧、挙動不審の人物であるからたちまちはたとばかりに当惑してしまう。....
スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
にかけのぼると、たちまち道の中央に突ったった。夜は暗く陰鬱ではあったが、この正体不明のものの形はいまや少しはわかった。それはからだの大きい騎士のようで、逞ましい....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
。日本歴史を見れば日本民族は必ずしも常に道義的でなかった事が明らかである。国体が不明徽となった時代の日本人は西洋人にも優る覇道の実行者ともなった。戦国時代の外交....