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不時
「不時〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不時の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
るが故に、個性の充実を完うして時ならざるに死ぬ人がある。然しながら所謂定命の死、
不時の死とは誰が完全に決めることが出来るのだ。愛が完うせられた時に死ぬ、即ち個性....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
え用のエンジンなどをたくわえておけば、地球まではもどれない故障ロケットも月世界に
不時着して、故障をなおすことができる。それでわれらの探検隊は、ここに倉庫をおいて....
「氷河期の怪人」より 著者:海野十三
ヒマラヤ越え このふしぎな物語は旅客機ヤヨイ号が、ヒマラヤ山脈中に
不時着した(?)事件から、はしなくも、くりひろげられる。 このヤヨイ号には、あ....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
ですがね。ぼくと一しょにカモシカ号というロケットに乗って、このジャンガラ星の上に
不時着したはずなんですが……」 教授はしばらくだまっていた。その末に、つぎのよ....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
て大破炎上した。 山岸電信員が、あらかじめ連絡をしてあったために、彗星二号艇の
不時着の場所には、すぐさま本隊員がかけつけて火災を消し、艇の破れ目から四名の勇士....
「怪塔王」より 著者:海野十三
曹長は、どうしたでしょうか。 大暴風の中を突破して、やっと陸地をみつけて海岸に
不時着した兵曹長は、そのまま、機上に人事不省になってしまったことは、皆さんおぼえ....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
そくされて彼は、はじめて話しだした。 「私は今フィリピンの、はるかはるか北の沖に
不時着しようとしているサウス・クリパー艇の中にいます。つい今しがた例の大海魔が海....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
なのであろうか。 司令艇クロガネ号 話は、ここで風間少年たちや、月世界に
不時着した噴行艇アシビキ号からはなれて、今なお堂々たる編隊でもって、大宇宙をとん....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
南北及び東西の航空路の安全をはかるため、特に南シナ海の真中に、飛石のように置いた
不時着飛行場で、これさえあれば、その両航空路はどんなに安全さを加えるかしれないと....
「空襲警報」より 著者:海野十三
おちるもの。 火災を起して、大爆音とともに裂けちるもの。 傷ついてふらふらと
不時着するもの。 数十分前に、意気高く「東京撃滅!」を叫んだあの六十三機の大空....
「売色鴨南蛮」より 著者:泉鏡花
楼のその娘分。女郎の本名をお千と聞くまで、――この雑仕婦は物頂面して睨んでいた。
不時の回診に驚いて、ある日、その助手たち、その白衣の看護婦たちの、ばらばらと急い....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
聞えている、暑い真昼過ぎのことであったと申します――館の内部は降って湧いたような
不時の来客に、午睡する人達もあわててとび起き、上を下への大騒ぎを演じたのも道理、....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
MI ちょいと見たところでは、何が何だか見当がつかず、まるで突然火星国へ
不時着したような当惑を感じ、取りつく島もなさそうに思われる。しかし、いつもいうと....
「妖怪学」より 著者:井上円了
の神経なお睡眠せることあり。眠中の歩行、これなり。今、二、三の例を挙ぐれば、夜中
不時に起きて家を一周し、また廐に至りて馬に乗り、また屋上にのぼりて仕事をなしなが....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
る法あり。また、臨時再建費と称して有志の寄付を請うことあり。そのほか、金満家より
不時に土地または金円を献納することありという) 僧侶の月給は、寺院の大小と僧侶....