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不活発
「不活発〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不活発の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
よそお》っていた。停車の理由を知ろうと身動きする者もいなかった。クリストフはその
不活発さに驚いた。それらの倣岸《ごうがん》冷静な人々は、彼が想像していたフランス....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
、その内面的から描き出すことは、なかなかむずかしいことであったろう。睫毛の垂れた
不活発そうな物憂い眼と、そうして思案にも心配にも容易に動かされないような、広い平....
「日記」より 著者:宮本百合子
指一本欠けずに生れたことは、如何な感謝に価することか。 今日は体の工合で頭は
不活発だし、おなかも痛いけれども、自分はこれを静に堪えずには居られない心持がして....
「巣離れの鮒」より 著者:佐藤垢石
のである。 鮒は厳冬の頃でも寒鮒釣りの鈎にかかるが、それは餌に絡まる振舞が甚だ
不活発であるから、集団にめぐり会わなければ大釣りはないものである。ところが温み始....