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「不滅〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不滅の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
偸盗」より 著者:芥川竜之介
向こうに、――人間の目のとどかない、遠くの空に、さびしく、冷ややかに明けてゆく、不滅な、黎明《れいめい》を見たのである。 「この子は――この子は、わしの子じゃ。....
放送された遺言」より 著者:海野十三
ュートンの法則を忘れた君は物理学界からただちに破門すべきだ』とか『千古不易の勢力不滅律はどうしてくれるんだ』など、私の耳の近くでどなった。私はいまもその憎悪にみ....
奴隷根性論」より 著者:大杉栄
と心得されている。 五 なおこの時代の野蛮人は、一般にごくお粗末な霊魂不滅観を抱いていた。すなわち人が死んだ後、なお幾許かの間、生きているものと信じて....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ホルツ/恒星の数は無限か/暗黒な天体や星雲が天空一面に輝くことを阻止する/物質の不滅/スピノザ及びスペンサーの説/ランドルトの実験/エネルギーの不滅/器械的熱学....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
念でなければならぬ。八紘一宇とは戦争絶滅の姿である。口に八紘一宇を唱え心に戦争の不滅を信ずるものがあるならば、真に憐むべき矛盾である。日本主義が勃興し、日本国体....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
家がいた。かれは粘土や大理石や青銅に、神や人間の像を彫刻し、人々はそれらの彫刻を不滅の美として称えていた。しかし彼自身はそれに満足することが出来ず、世には更に美....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
行く。それは過去に於て、たまたま両者の間に関係があった為めというよりも、寧ろ永遠不滅の適合性が、両者の霊的教育に不可欠の要素として役立つからである。斯うした場合....
幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
葉でした。ここにそのことばが新しく証明されたわけです。 すべて、しかばねは不死不滅のスフィンクスです。いま目のまえの黒い棺のなかにあるスフィンクスも、死ぬつい....
不周山」より 著者:井上紅梅
なり、青や色々な石は一様に赤くなり、飴のように、裂目に流れ込んだが、それは一条の不滅の電のようである。 風と火の勢で、彼女の頭髪は捲き込まれ、四方に乱れて囘転....
十年後のラジオ界」より 著者:海野十三
の世とあの世とがラジオで連絡ができるのだい。」 「早い話が『人間は死すとも霊魂は不滅である』という。これが今から十年経たないうちに物理的に証明されるのだ。霊魂は....
孟母断機」より 著者:上村松園
息軒安井仲平先生のお言葉こそ、決戦下の日本婦人の大いに味わわなくてはならぬ千古不滅の金言ではなかろうか。そして孟母の心構えをもって、次代の子女を教育してゆかね....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
、聖凡の差異が生じてくるのである。聖人の人格の永久価値を失わないというのは、永遠不滅の道を体現するからである。道はすなわち理想である。人間は理想を実現して進むの....
妖怪談」より 著者:井上円了
ことにはまいりませぬ)であります。なお、幽霊を話すには足りませぬ。どうしても霊魂不滅ということを語らねばなりませぬ。ところが、この霊魂不滅ということは哲学におい....
迷信解」より 著者:井上円了
幽霊を見たりというは、自家|撞着のはなはだしきものである。もっとも、世に霊魂の滅不滅につきて論ずるものがあるが、これは別問題とし、死後霊魂の現存するものと定むる....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
無終説は仏教の天地開闢説にして、今日の学術もまたこの理を証立するに至る。かの物質不滅、勢力恒存等の理学上の原則は、みな無始無終説を証明するものなり。もし、これに....