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不犯
「不犯〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不犯の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
気ッ腑として出来ないのです。ましてや対手は代役ながら、治外の権力ともいうべき俗人
不犯の寺格を預かっている寺僧でした。これが僧衣の陰に隠して、飽くまでも匿まおうと....
「白くれない」より 著者:夢野久作
下の花畑の中に在り。茫々|乎として万事、皆夢の如し。わが曾て岳父御に誓ひし一生|
不犯の男の貞操は、かくして、あとかたも無く破れ了んぬ。 われ此時、あまりの浅ま....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
う心なりとあるは牽強で、『古今要覧稿』五三〇には、〈『仏説大方広十輪経』いわく犯
不犯、軽重を知らず、微細罪懺悔すべきを知らず、愚痴無智にして善智識に近からず、深....
「平凡」より 著者:二葉亭四迷
に、理想の完全に実行し得べきは真の理想でない。完全に実行し得られねばこそ理想だ。
不犯《ふぼん》は基督教《キリストきょう》の理想である。故に完全に実行の出来ぬは止....
「古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
られた。しかし彼らの愛欲がそれで充足させられたろうとは考え難い。あるものはついに
不犯の誓いを破ったであろう。あるものは数年の後に還俗したであろう。それは自然のな....