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不破の関
「不破の関〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不破の関の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
われないところではなかったけれど、番場《ばんば》、醒《さめ》ヶ井《い》、柏原――
不破の関屋は荒れ果てて、という王朝時代の優雅な駅路の数には、今須駅なんていうのは....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
かけて、こちらを見ながら、にやにやと笑っているのをお雪ちゃんが見届け、 「あら、
不破の関守さん」 「お二人さん、よく御精が出ますな、お宝の勘定は悪くないものでご....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
髪を見せ、館《やかた》の工事場の方へ、とつかわと出て行ったが、そこには工事監督の
不破の関守氏が行者のような風《なり》をして立って、早くもお雪ちゃんの来るのを認め....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ょうさんの罪を着せて晒し者にしたということの処分が、どうも呑込めないのです」 と
不破の関守氏が、青嵐居士への受け答えと共に新たなる疑問の主題を提供する。 「それ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、年代を超越した悠長さで、時代と歴史とに向って感想を発しました。これはたしかに
不破の関守氏に相違ありません。 現に胆吹王国の総理であり、参謀総長を兼ねていた....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
障子のかげから、こっちへ姿を現わしたその人は、思いきや、関守には関守だけれども、
不破の関守氏でありました。 九
不破の関守氏ならば、米友も旧....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
もわかってる、お銀様の背景に、偉大なる財閥ではない財力の権威があるということは、
不破の関以来、お雪ちゃんもとうに心得ていることなのでした。 「え、え、それはわか....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ねる目的は、三宝院の庭と絵とを見んがためでありました。 それをそそのかしたのは
不破の関守氏でありまして、関守氏は、つい昨晩、お銀様に向って、こんなことを言いま....
「ドナウ源流行」より 著者:斎藤茂吉
う人は近江路や、夜をうねの野に啼く鶴も、子を思うかと哀なり。番場、醒が井、柏原、
不破の関屋は荒れはてて、ただ漏るものは秋の月。
不破の関の板間に、月のもるこそやさ....
「生前身後の事」より 著者:中里介山
の巻」とは国民新聞に連載したのをまた改めて一冊とし、第十冊「弁信の巻」第十一冊「
不破の関の巻」は全く書き下ろしの処女出版、第十二冊「白雲の巻」「胆吹の巻」は隣人....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
武持統朝に妙なことが行われたのも、みなこの近辺をさしているのである。そして国史の
不破の関はここではないが、人麻呂が歌によむ不破山は実はこのあたりにあって、恐らく....