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「不祥事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不祥事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蟹工船」より 著者:小林多喜二
パンフレットが出たこと。 ハ、それから監督や雑夫長等が、漁期中にストライキの如き不祥事を惹起させ、製品高に多大の影響を与えたという理由のもとに、会社があの忠実な....
ねずみと猫」より 著者:寺田寅彦
である。しかし実際ねずみのいない家はまれであり、ねずみがいなくなると何かその家に不祥事が起こる前兆だという迷信があったりするくらいだから、少なくもわれわれ日本人....
自由画稿」より 著者:寺田寅彦
いにまもなく正気づきはしたが、とにかくこれがちょうど元旦であったために特に大きな不祥事になってしまったのである。 正月元旦は年に一度だから幸いである。もしこれ....
天馬」より 著者:金史良
うに自分を知っているに違いないと思っている訳であろう。成程彼等は昨夜二階で起った不祥事件を知っているので玄竜を覚えていた。丁度朝鮮文人達の会合があって何かを皆が....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
水兵は、今宵はたして安らかに眠れるであろうか。 練習艦明石にとって、記録すべき不祥事件の夜は、やがて明けはなれた。 「総員起し」の喇叭が、艦の隅から隅へとひび....
言いたい事と言わねばならない事と」より 著者:桐生悠々
れたのであった。決して愉快なこと、幸福なことではない。 私は二・二六事件の如き不祥事件を見ざらんとするため、予め軍部に対して、また政府当局に対して国民として言....
学位について」より 著者:寺田寅彦
位を、無用な狐疑や第二義的な些末な考査からやり惜しみをするということが、こういう不祥事やあらゆる依怙沙汰の原因になるのである。たとえ多少の欠点はあるとしても、お....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
まったのです。それ以後UR―4号には、妙に妄想じみた空気が濃くなってきて、まさに不祥事続出という惨状だったのでした。 そうすると、やれシュテッヘ大尉の姿を、目....
二・二六事件に就て」より 著者:河合栄治郎
して、抜本|塞源の英断を行うもの国軍の中より出現するに非ずんば、更に〈幾度か此の不祥事を繰り返すに止ま〉るであろう。 六 左翼戦線が十数年来無意....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
玄関前で文部大臣の森有礼氏が刺客に刺されたのであった。お目出たいことのあった後の不祥事で人々は驚いていました。 それから、ずっと後になって、私が美術学校へ奉職....
不在地主」より 著者:小林多喜二
って行くべき大切な米が出来なくなってしまう。他所では此頃よく「小作争議」のような不祥事を惹き起しているが、この村だけはそんな事のないように、その意味でだけでも、....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
の必要として、誰かがアイルランド総督に任命されなければならないのだった。去る夏の不祥事件以来、アイルランドに対しては、何事もなされていなかった。任命問題は急迫し....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
へ赤蜻蛉が飛んで来た。 赤蜻蛉の精を受けている霊の賀川市長はすぐ赤蜻蛉の飛報が不祥事を伝えに来たということに気がついた。 赤蜻蛉は悲しそうに言うた。 「賀川....
放浪」より 著者:織田作之助
一時でも店の信用を汚されたとはいわば泥棒に追い銭、泣き面に蜂、むろん再びこの様な不祥事をくりかえさぬ様刑罰を以てすべきは当然ながら、それならば泣き面を罰すべきか....
「特殊部落研究号」発行の辞」より 著者:喜田貞吉
社会の生存発達の上に、少からざる障礙を来すのおそれこれ有り候う事、まことに昭代の不祥事と存じ候う。 ここに於いてか我が政府を始めとし、大日本公道会以下、民間特....