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「不老不死〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不老不死の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
仙人」より 著者:芥川竜之介
礼を述べました。 「ついては兼《か》ね兼《が》ね御約束の通り、今日は一つ私にも、不老不死《ふろうふし》になる仙人の術を教えて貰いたいと思いますが。」 権助にこ....
放送された遺言」より 著者:海野十三
たくらみはあまりにひどくはないかと思います。チロリウムは人類に適度に服用せられて不老不死の大目的を達するという証明の出るやいなや人々はあらゆる醜い争闘を演じてこ....
最終戦争論」より 著者:石原莞爾
ります。今の医術はまだ極めて能力が低いのですが、本当の科学の進歩は病気をなくして不老不死の夢を実現するでしょう。 それで東亜連盟協会の「昭和維新論」には、昭和....
申陽洞記」より 著者:田中貢太郎
できた。 「私は好い薬をもっております、手創が治るばかしでなしに、それを飲むと、不老不死が得られます」 「そうか、それは天が神医を与えてくだされたのじゃ、大王申....
惜別」より 著者:太宰治
仰の対象は、孔孟でなく、神仙です。不老長寿の迷信です。けれども、日本では、そんな不老不死の神仙説のほうには、てんで見むきもしません。いい笑い草にしています。仙人....
時の観念とエントロピーならびにプロバビリティ」より 著者:寺田寅彦
だした事である。 もしかりに宇宙間にただ一つ、摩擦のない振り子があって、これを不老不死の仙人が見ている、そして根気よく振動を数えているとすればどうであろう。こ....
青年」より 著者:森鴎外
は人間の体が年を取るに従って段々石灰化してしまうのを防ぐ工夫をしているのだがね。不老不死の問題が今の世に再現するには、まあ、あんな形式で再現する外ないだろうね」....
油絵新技法」より 著者:小出楢重
もってすることならばどんな浮気も許されるであろう。とにかくピカソの写実力と、その不老不死の力と、悪魔的浮気根性と不思議な圧力等においてまったくわれわれは多少羨ん....
北京・青島・村落」より 著者:豊島与志雄
、海上から眺める※山の姿は絶勝である。秦の始皇帝がこの頂から、海の彼方の蓬莱島の不老不死の霊薬を偲んだという伝説に、如何にもふさわしい山容である。この右手の※山....
ピンカンウーリの阿媽」より 著者:豊島与志雄
、始皇帝は海上はるかに見渡して、海の彼方にあるという蓬莱島のことを偲び、その島の不老不死の霊薬のことを思った由。私はいま逆に、こちらから彼方を偲ぶのである。 ....
フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
そのままにしていた。新しい先生たちの指導のもとに、私はひどく勤勉に、賢者の石とか不老不死の霊薬の研究に入りこんだが、まもなく経済の研究に専念した。富などというも....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
最も年長けたる貴夫人 あれは体の盛になっている※で、 それが醸されて不老不死の名香になって、 まわりへ一面に広がるのですよ。 (ヘレネ登場) ....
北海の白鳥」より 著者:小川未明
ったのです。ちょうどそのころ、東の国から薬売りが、「これは支那の昆崙山にあった、不老不死の薬でございます。」といって、献上したので、王さまはいままで、年をとり死....
本所両国」より 著者:芥川竜之介
ではない。先生は又食物を減じ、仙人に成る道も修行していた。のみならず明治時代にも不老不死の術に通じた、正真|紛れのない仙人の住んでいることを確信していた。僕は不....