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不許可
「不許可〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不許可の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
これも、東京市政裡面のダラシなさを暗示する、一つの太き材料ではあるまいか。 醜業
不許可と実際 今から十何年前、東京市に初めて都市計画に関する課が出来た当時の事....
「支倉事件」より 著者:甲賀三郎
書を典獄に出した。 「お願い申すのは甚だ恐れ多い事ですが、私から外へ出す書信を御
不許可に遊ばす際にはこの所此の所が悪いから不許、この所を抹消したなら発信を許可し....
「十五年間」より 著者:太宰治
後、はじめから終りまで全文削除を命じられた。また或る二百枚以上の新作の小説は出版
不許可になった事もあった。しかし、私は小説を書く事は、やめなかった。もうこうなっ....
「蒲団」より 著者:田山花袋
抑揚頓挫が中々巧みであった。演説に慣れた田中も時々沈黙させられた。二人の恋の許可
不許可も問題に上ったが、それは今研究すべき題目でないとして却けられ、当面の京都帰....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
は厳しく、時代物になると非常に緩やかなのである。現代物に翻案しては絶対に駄目な、
不許可なものでも、時代物としたら当然平気で通用するのである。 プロレタリア作家....
「現実に立って」より 著者:宮本百合子
建議案は貴衆両院を通過したが、その三年後には当時の内閣が、婦人公民権に対してさえ
不許可を声明したのであった。昭和五年と云えば、つい先頃のことだが、その年の全国町....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
士絹の販売は織物消費税に基く検査を要し(広島県)、麹の製造は醸酒の危険ありとして
不許可となり(秋田県)、牛乳を販売するために産業組合が滑稽にも同業組合に加入し(....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
えペンをもっていると手がつめたい。(附録終り) (不許)――この第一信は「
不許可」で顕治にわたされなかった。万一のために保存されていたコピイによる。 叔父....
「返事」より 著者:太宰治
ど叫喚して手がつけられず、私なども、雑誌の小説が全文削除になったり、長篇の出版が
不許可になったり、情報局の注意人物なのだそうで、本屋からの注文がぱったり無くなり....
「朱絃舎浜子」より 著者:長谷川時雨
なされたにもかかわらず、良い結果を見なかったあとで、氏の顔を見た時に、当局の許可
不許可にかかわらず、芝居道というものがどんなもので、疳癪を起してもどうもならない....
「キャラコさん」より 著者:久生十蘭
が、沼間銀行を通じて莫大な投資をしていた『択捉《エトロフ》漁業』は、昨年秋の漁区
不許可問題にひっかかって破産し、沼間氏は資本の回収不能に陥って、銀行の金庫に、全....
「天草の春」より 著者:長谷健
直接老中に謁見してるる郡情を具陳して、減石の正道なることを誠意歎願したが、又もや
不許可となつた。この上は一死もつて郡民塗炭の苦しみに代る外ないと、同年十月十五日....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
いるのだということだけはわかる。――彼女は――ベエコンの記録によれば――「嫌悪と
不許可の言葉をもって答えた」女王を動かすことはできなかった。そう思い知り、博士は....
「尊攘戦略史」より 著者:服部之総
夷はもはや祈願たることをやめて、まず前出の示命(安政五年正月)となり、ついで条約
不許可勅令(三月)、さらに八月八日の水藩以下への「密勅」となった。すでに密勅その....