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「不詳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不詳の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
昌とお国が共謀して殺したんです。誰もそれに気がつかないで、可哀そうにその男は身許不詳の明巣ねらいにされて、近所の寺へ投げ込まれてしまったんですが、実は善昌のむか....
恐怖の口笛」より 著者:海野十三
スミ』と称スル日本婦人ト契リシガ、彼女ハ災害ニテ死シ、両人ノ間ニ生レタル一子(姓不詳)ハ生死不明トナリタリ。ソレト共ニ『パチノ』ノ墓穴ニ関スル重要書類ハ紛失シ、....
綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
。」 「そうかも知れませんね。」 二人はそれぎり黙って風呂へはいった。(掲載誌不詳、『十番随筆』所収) 昔の従軍記者 * ××さん。 仰せの通り....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
だにはすでにお判りになっているのかも知れませんが、浅学寡聞のわれわれはやはり作者不詳と申すのほかはございませんから、左様御承知をねがいます」 竹人、木馬 ....
断層顔」より 著者:海野十三
明して貰えないかしら」 「その判断は君の常識に委そう」 「分っていることは、姓名不詳の密航者は流星号の中に停ることを許されず、その日の二十三時に、外へ追放された....
鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
る種類のもの)の残留せるを発見し届出あり、目白署に保護保管中なり。住所姓名年齢|不詳《ふしょう》なるも、その推定年齢は二十五歳前後、人相服装は左の如し……” ....
二少女」より 著者:国木田独歩
ロと赤坂の方へ帰ってゆく、お秀はじっと其後影を見送て立て居た。(完) (発表年月不詳「濤声」より)....
天守物語」より 著者:泉鏡花
不詳。ただし封建時代――晩秋。日没前より深更にいたる。 所 播州姫路。白鷺城の....
連環記」より 著者:幸田露伴
論入道してから三河へ行ったのか、猶在俗の時行ったのかは、其文に年月の記が無いから不詳であるが、近江掾になったことは有ったけれど、大江匡房の慶保胤伝にも、緋袍之後....
生死卍巴」より 著者:国枝史郎
茅野雄にたしなめられて、かつは鋭く睨められたが、根が浮世を目八分に見ている、身分不詳の弦四郎には、堪えるところが少なかったらしい。 例によってトホンとした不得....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
の風態に見覚えがあるような気持ちがした。 ただ爺さんというだけで、まさに年齢は不詳であった。八十にも見えれば六十にも見える。そうかと思うとずぶ若い男が何かゆえ....
演劇の様式――総論」より 著者:岸田国士
古のものは、フランス十六世紀の所産である『代言人パトラン先生』で、この作品は作者不詳であるにも拘わらず、フランス古代劇の傑作とされ、「ファルス」にも高度な芸術性....
雪柳」より 著者:泉鏡花
て怪霊に逢う事、というのがある。 当時の俳諧師、雪中庵の門人、四五輩。寛延|年不詳、霜月のしかも晦日、枯野見からお定まりの吉原へ。引手茶屋で飲んだのが、明日は....
皇海山紀行」より 著者:木暮理太郎
村の山の部に、 笄山。勢多郡ニテ之ヲサク山ト云。下野上野両国ニ跨リ、高峻ニシテ高不詳。村ノ東南ニ聳ヘ、南辺根利村ニ属ス。峻ニシテ登路ナシ。樹木栂椴ヲ生ズ。山脈南....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
るので、石川沙弥と云つた。此の法師は邪見であつたが為に悪報を受けた。 奈良京に名不詳の一大僧妻子を蓄へ銭を俗人に貸すを業として居た。孝謙天皇の代に陸奥の掾たる其....