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「不軌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不軌の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
果、往々生活に窮し、動《やや》もすれば暴行を働いて良民を苦しめ、あるいは乱を思い不軌《ふき》を謀る者さえ生じたのは、けだし自然の勢ともいうべきであろう。関ヶ原の....
小翠」より 著者:田中貢太郎
のですか。」 王侍御もそこで止めてしまった。家へ帰った王給諌は上疏して王侍御が不軌を謀っているといって、元豊から剥ぎとった服と冕を証拠としてさし出した。天子は....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
あいだ立って居られたことをも示して居るのである。 大津皇子は天武天皇崩御の後、不軌を謀ったのが露われて、朱鳥元年十月三日死を賜わった。伊勢下向はその前後であろ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
軒は、一時京師|鷹司《たかつかさ》殿に雑司《ぞうし》をつとめたこともあるが、磊落不軌《らいらくふき》の性はながく長袖《ちょうしゅう》の宮づかえを許さず、ふたたび....
鵞湖仙人」より 著者:国枝史郎
その人物を験めそうものと、例の立泳ぎお目にかけました。が、貴殿には残念にも、心に不軌を蔵して居られる。天下を乱すに相違無い。然るに南宗派乾流は、そういう人物には....
正雪の遺書」より 著者:国枝史郎
た。 「この従順な勇士達を、手足のように使い砕し、ほんとに自分が徳川家に対して、不軌を計ったとしたならばどういう結果になるであろう? 三月、いやいや二月でもよい....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
ることなくして、伝聞に訛伝を加えた場合が多かったらしく、道鏡は皇位覬覦という様な不軌を図ったものでは無いとか、和気清麻呂の方がかえって不忠の臣であったとか、思い....