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不連続
「不連続〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
不連続の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤耀館事件の真相」より 著者:海野十三
が暇をとると、勝見を某所の温泉から島の療養所に移して巧みに勝見という人間の行動を
不連続にならぬようはからったのです。夫人のヒステリーの昂じたころ、築地のホテルへ....
「自然界の縞模様」より 著者:寺田寅彦
て若干の実験的研究が進行しているが、これもやはり広義の拡散的漸進的現象に伴なう、
不連続的あるいは局発現象であって、従来有りふれの単純な拡散の理論だけでは、間に合....
「銀座アルプス」より 著者:寺田寅彦
始めて以来、まだ一度も著しい降雹がなかったようであるが、今に四五月ごろの雷雨性の
不連続線に伴のうて鳩卵大の降雹がほんのひとしきり襲って来れば、銀座付近が一時はだ....
「災難雑考」より 著者:寺田寅彦
の地方にひけは取らないつもりである。その上に、冬のモンスーンは火事をあおり、春の
不連続線は山火事をたきつけ、夏の山水美はまさしく雷雨の醸成に適し、秋の野分は稲の....
「空中漂流一週間」より 著者:海野十三
ていた。 キンチャコフの方が、かえってふうっと溜息をついた。 涯なき漂流
不連続線という悪戯者がなかったら、二人のうちのどっちかは、間もなく日本海を航行中....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
と事務長は、丸窓から外をのぞいてみて、 「ああ、あそこへ変な雲がでてきました。
不連続線のせいですよ。一荒れ来るかもしれません」 艇長も外に目をやった。なるほ....
「獏鸚」より 著者:海野十三
出で花見がえりらしい酔っぱらいをがやがや送って出るところで、画面がいきなり飛んで
不連続になるところがありましたよ」 と云い出した。 「そうですか」と木戸氏は怪....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
板上に落ちてくるせいだった。 「ほう、外はいよいよしけ模様だな」 「うむ。しかし
不連続線だそうだよ。いまにはれるだろう」 細い艦内通路を、肩をならべて歩いてゆ....
「五月の唯物観」より 著者:寺田寅彦
きかけた藤の花を吹きちぎり、ついでに柔らかい銀杏の若葉を吹きむしることがあるが、
不連続線の狂風が雨を呼んで干からびたむせっぽい風が収まると共に、穏やかにしめやか....
「浅間山麓より」より 著者:寺田寅彦
しても約摂氏五度ほどの気温降下を経験する。それで乗客の感覚の上では、恰度かなりな
不連続線の通過に遭遇したと同等な効果になるわけである。しかし、乗客はみな、そんな....
「探偵小説を截る」より 著者:坂口安吾
一つ、私がうけとった投書の一つに(この投書の主は自ら探偵作家と書いてある)私の「
不連続殺人事件」に、あれだけの有名人の大犯罪に署長も検事も判事も現れず、新聞記者....
「選挙殺人事件」より 著者:坂口安吾
が、妙テコリンな物識りで、彼と同年輩、まだ三十前の私立タンテイである。二三年前、
不連続殺人事件という天下未曾有の怪事件を朝メシ前にスラスラと解決して一躍名をあげ....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
」と云うのを書いてるが、あれは気狂病院にいるとき考えた。登場人物は、前に書いた「
不連続殺人事件」よりもすくなく、今迄以上は出てこない。型は両方似ているがね。今度....
「純粋経済学要論」より 著者:手塚寿郎
――この証明は後に新資本の最大利用の定理を証明するに必要である。(二)利用曲線が
不連続な場合の証明。 生産に関しては、均衡の成立のための予備的摸索を仮定し、か....
「“能筆ジム”」より 著者:坂口安吾
雑誌「日本小説」に「
不連続殺人事件」を連載し、探偵小説の鬼江戸川乱歩先生から過分なる賞讃をいたゞいて....