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「不適〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

不適の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
星座」より 著者:有島武郎
refore《ゼアフォー》 だ。それゆえにだ……俺のようなやつが、住むにはあまり不適当だ。こういうんだ。悲観せざるを得ないじゃないか。……しかし俺は貴様たちを呪....
競馬」より 著者:織田作之助
や落馬|癖《へき》の有無、騎手の上手《じょうず》下手《へた》、距離《きょり》の適不適まで勘定《かんじょう》に入れて、これならば絶対確実だと出馬表に赤|鉛筆《えん....
心中浪華の春雨」より 著者:岡本綺堂
いをしていたらしいが、太い胆《きも》をもって生まれた彼は小さい商人《あきんど》に不適当であった。彼は細かい十露盤《そろばん》の珠《たま》をせせっているのをもどか....
弓町より」より 著者:石川啄木
以後の詩は、明治四十年代以後の言葉で書かれねばならぬということは、詩語としての適不適、表白の便不便の問題ではなくて、新らしい詩の精神、すなわち時代の精神の必要で....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
自ら騒ぎたてたものだとした。しかしこれは現場を検分したことのあるものなら明らかに不適当な解答だと認定することが出来る。その二は“この報道は一種の四月馬鹿的報道で....
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
るように他の星体から隕石に混入して地表に齎されたとしても、少くとも有機物の存在に不適当だった地球は、いつの間にかその発達にすら適合するように変化していたのだ。有....
地球盗難」より 著者:海野十三
、宏大なる邸内の探険にとりかかった。広々とした庭園――それは庭園というのはむしろ不適当で、人造山岳地帯といった方がいいかもしれない。たとえていうと、箱根山塊を三....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
だ不向きで、強いて之を行えば、霊媒の肉体を毀損する患がないでもない。尚お日曜日が不適当な事につきては、他にも特殊の理由がある。汝達の気づかぬ環境の悪化――これが....
私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
はかなり奇妙なものである。 およそ考え得る劇場の位置として、停車場の構内よりも不適当なところはあまり多くあるまいと思われる。最も鋭く、最も現実的な音響を聞かせ....
妖怪学一斑」より 著者:井上円了
私の精神であります。このことは、今日この教育社の記念会の席でお話しするのは、少し不適当かと思いましたが、しかし、学術上において研究する上には、教育に最も密接なる....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
りがたくないだろうが、風※が何処か似通っている。山本権兵衛と見立てたのは必ずしも不適評ではない。 が、骨相学や人相術が真理なら、風※の似通っている二人は性格の....
源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
いではなかったが、源之助の人気は群を抜いていた。いわゆる伝法肌で気品のある役には不適当であるといわれたが、それでもあらゆる役々を引受けて、団菊左と同じ舞台に立っ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
国の事情に類同するなり。ゆえに、政治上宗教を待遇するの法は、米国にその例をとるは不適不当にして、欧州にとるは適当なるべし。もしこれを欧州にとるときは、公認教の制....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
って来るのでしょうか。これには三つの条件について狂いがあるからです。第一は時期の不適当。第二は場所の不適当。第三は資格の不適当であります。 青年は、午前中に来....
四つの都」より 著者:織田作之助
リオを選ぶことは冒険に過ぎやしないだろうか、それに私のシナリオ・ライタとしての適不適も未知数(かつて溝口氏のために「わが町」のストーリを書いたことはあるにせよ)....