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「与謝野晶子〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

与謝野晶子の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
文放古」より 著者:芥川竜之介
塔が見えるんでしょう。そのまた塔の霞の中に九輪《くりん》だけ光らせているところは与謝野晶子《よさのあきこ》でも歌いそうなのよ。それを山本って人の遊びに来た時に『....
或る女」より 著者:有島武郎
の論文を載せていた。福田《ふくだ》という女の社会主義者の事や、歌人として知られた与謝野晶子《よさのあきこ》女史の事などの名が現われているのを葉子は注意した。しか....
反戦文学論」より 著者:黒島伝治
たブルジョアジーの世界観から来ている。この傾向をもっとはっきり表現しているのは、与謝野晶子の新体詩である。それは、明治三十七年、十月頃の「明星」に出た。題は、「....
死までを語る」より 著者:直木三十五
民樹の「泥濘の道」というこの事をかいたという小説が「早稲田文学」に発表されたが、与謝野晶子が 「こんな事、本当にあるんでしょうか」 と、その四角関係に、呆れた....
今日の文学の展望」より 著者:宮本百合子
う。アカデミックな国文学者の著になる和泉式部の研究を土台として、一躍情熱の女詩人与謝野晶子への讚美となることの腑に落ちなさは一般文化人の胸にありつつ、何故輿論と....
戦争と婦人作家」より 著者:宮本百合子
ければなりません。日露戦争のとき大塚楠緒子が、「お百度まいり」という作品をかき、与謝野晶子が「君死に給うことなかれ」という詩をかいて戦争の惨酷に反対したことは有....
新しい一夫一婦」より 著者:宮本百合子
翹望されていることは感じられる。しかも、社会の現実は進んでいて、往年の情熱詩人、与謝野晶子が「みだれ髪」に歌ったような恋愛の感情は、今日の若い人々の心には住み得....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
いうのはどうでしょう、ポツンとしていて、そして二昔前に割合はやった題のつけかたで与謝野晶子からいてうに「雲・草・人」というのなどあり。全く実質はちがうけれど。竹....
明治の戦争文学」より 著者:黒島伝治
が図書館の古い文献を十分に調べることを妨げた。なお、戦争に関する詩歌についても、与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」、石川啄木の「マカロフ提督追悼の詩」を始め....
九条武子」より 著者:長谷川時雨
す。一人は外交官の奥さまに、一人は女優に――和歌をおこのみなさるうちでも、ことに与謝野晶子《よさのあきこ》さんのを―― 歌集『黒髪』に盛られた、晶子さんの奔....
芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
か》らしさとおなじで、女流のなかでさすがに立派な意見だと頷《うなず》かれたのは、与謝野晶子《よさのあきこ》女史と平塚らいてう氏であった。山川菊栄《やまかわきくえ....
可能性の文学」より 著者:織田作之助
人間にかぶせていた偽善のヴェールをひきさく反抗のメスの文学であろうか、それとも、与謝野晶子、斎藤茂吉の初期の短歌の如く新感覚派にも似た新しい官能の文学であろうか....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
、チャンの阿片に酔うた心持もこんなものかしら。」(月狂生) その前に添えてある与謝野晶子氏の文に、「私が前号のこの欄に月見の事を書きましたら、賀古鶴所先生から....
葛飾土産」より 著者:永井荷風
あたらしく、いかにも郊外の生活らしい心持をさせたことを、わたくしは記憶している。与謝野晶子《よさのあきこ》さんがまだ鳳《おおとり》晶子といわれた頃、「やははだの....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
いたのだといえると思う。それに引きかえて、『源氏物語』を読まれた諸君はもちろん、与謝野晶子女史の『新訳源氏物語』の類を通読された人でも感じられた事と思うが、『源....