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且
「且〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
且の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「影」より 著者:芥川竜之介
》たる処置に出でられざるは……されば夫人は旧日の情夫と共に、日夜……日本人にして
且|珈琲店《コーヒーてん》の給仕女たりし房子《ふさこ》夫人が、……支那人《シナじ....
「黒衣聖母」より 著者:芥川竜之介
田代君は私より一二年|前《ぜん》に大学を卒業した、秀才の聞えの高い法学士である。
且《かつ》また私の知っている限り、所謂《いわゆる》超自然的現象には寸毫《すんごう....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
ます。これは、仇討《あだうち》の真似事を致すほど、義に勇みやすい江戸の事と申し、
且《かつ》はかねがね御一同の御憤《おいきどお》りもある事と申し、さような輩を斬っ....
「道祖問答」より 著者:芥川竜之介
けながら、急に皮肉な調子になって、「今宵は、御行水《ごぎょうずい》も遊ばされず、
且つ女人《にょにん》の肌に触れられての御誦経《ごずきょう》でござれば、諸々《もろ....
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
そちは数馬の最後を気の毒に思うて居《い》るのじゃな?」
「さようでございまする。
且《かつ》はまた先刻《せんこく》も申した通り、一かどの御用も勤まる侍にむざと命を....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
んの汁を啜《すす》った後、鰻を菜に飯を食うさえ、無上の快に数えているではないか?
且《かつ》又水や寒気などにも肉体的享楽の存することは寒中水泳の示すところである。....
「親子」より 著者:有島武郎
を炉ばたから抜いて土間に下り立つと、うやうやしく彼に向かって腰を曲げた。 「若い
且那、今度はまあ御苦労様でございます」 その中で物慣れたらしい半白の丈けの高い....
「猫と色の嗜好」より 著者:石田孫太郎
掛のことは前述の如しとして、茲に是非共白又は水色の如き派手なる首環又は涎掛を結び
且つ鈴を着けて置くべき猫がある、之は真黒の熊猫で、此黒い猫は往々にして暗い処に居....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
方が本場らしいのでございます。殊に西洋では似た力を持つ強国が多数、隣接しており、
且つ戦場の広さも手頃でありますから、決戦・持久両戦争の時代的変遷がよく現われてお....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
ゆる民族の間に正しき協和を樹立するため、その基礎的團結として、まづ地域的に近接し
且つ比較的共通せる文化内容をもつ東亞諸民族相携えて民族平等なる平和世界を建設せん....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
するように両腕を差し出して、更におごそかに叫んだ。 「幸いあれ。おお、神聖にして
且つ偉大なる人生よ。」 ラザルスは沈黙を続けていると、皇帝はますます高潮して来....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
明が射したのは実にこの時が最初でございました。 祖父はさまざまに私をいたわり、
且つ励ましてくれました。―― 『そなたも若いのに歿なって、まことに気の毒なことで....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
り外に、通信の途がないからである。無論できる限り、それ等の材料に補修改造を施し、
且つ真理に対する新見解を、これに注入すべく全力を挙げる。が、何と言っても既製品を....
「兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
はその方に譲って書かない事にした。序ながら菊池が新思潮の同人の中では最も善い父で
且夫たる事をつけ加えて置く。....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
に対し、ナポレオン時代の縦隊戦術は兵力の梯次的配置により戦闘力の靭強性を増加し、
且つ側面の強度を増せるため自然、後者を有利とすること多し。 爾後、火器の発達....