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世も末
「世も末〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世も末の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
ここやかしこで雨乞いの祈祷《いのり》も、噂ばかりでなんの奇特《きどく》も見えぬ。
世も末になったのう」と、忠通も力なげに再び溜息をついた。 「神ほとけに奇特がない....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
れると思っていましたかい。」 「まさか幕府が倒れようとは思いませんでした。徳川の
世も末になったとは思いましたがね。」 「そうだろうね。だれだってあの慶喜公が将軍....
「遠野物語」より 著者:柳田国男
と答う。その何某はやや離れたる村にて、今も立派に暮せる豪農なり。さては孫左衛門が
世も末だなと思いしが、それより久しからずして、この家の主従二十幾人、茸の毒に中り....