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世界観
「世界観〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
世界観の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
も知っているものはございません。この例は、優《ゆう》に閣下の傲慢《ごうまん》なる
世界観を破壊するに足りましょう。……
× × ....
「「いき」の構造」より 著者:九鬼周造
無常を差別相の形式と見、空無《くうむ》、涅槃《ねはん》を平等相の原理とする仏教の
世界観、悪縁にむかって諦めを説き、運命に対して静観を教える宗教的人生観が背景をな....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
が、言下に「ドイツが勝ったならばヨーロッパ連盟を作るのだ」と申しました。ナチスの
世界観である「運命協同体」を指導原理とするヨーロッパ連盟を作るのが、ヒットラーの....
「遺書」より 著者:尾崎秀実
や鳥の影や、また樹影やらを去来のままに映し来り映し去って行きたいと思っています。
世界観あり、哲学あり、宗教観あり、文芸批評あり、時評あり、慨世あり、経綸あり、論....
「反戦文学論」より 著者:黒島伝治
あせっても、その大なる牢獄から脱することが出来ない。――こゝに、自然主義の消極的
世界観がチラッと顔をのぞけている。 戦争は悪い。それは、戦争が人間を殺し、人間....
「愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
いかなることを意味するのであるか。その指示する意味は私に矛盾の感を与える。「ある
世界観が厭世観であることは、その
世界観の矛盾を示すものである」という言葉に一種の....
「「菊池寛全集」の序」より 著者:芥川竜之介
芸術家ではないと云う。云う心の大部分は、純粋な芸術的感銘以外に作者の人生観なり、
世界観なり兎に角或思想を吐露するのに、急であると云う意味であろう。この限りでは菊....
「余裕のことなど」より 著者:伊丹万作
を築き上げることに尽きるようである。そして芸術の役割とは要するに人々の心に余裕の
世界観を植えつけること以外にはなさそうである。(四月二十九日)(『新映画』昭和十九年六月号)....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
うことがわかつたからであろう。 この付属品なしの自分の姿は、それからのちの私の
世界観を正す一つの基準として非常に役立つことになつたのであるが、これらの事実は本....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
が彼らにとって至上のものになったのは、むしろ戦争以来のことだ。 しかし農村にも
世界観の片鱗ぐらいはあるだろうと私は一人ぎめにしていたものだ。しかし、この手紙に....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
た。ジャン・パトウのマネキン娘。愛犬倶楽部の書記助手。土耳古の金持の妾、アメリカ
世界観光船へ乗組の遊び女、これらの職業に携わって居る間に彼女は小田島に度々遇って....
「イプセン百年祭講演」より 著者:久保栄
する思想を裏と表とから叙述した、広い意味の二部作でありまして、両々相俟って作者の
世界観の全貌を示すものであります。遠く国外に去って、自国の人々を眺めなおしたイプ....
「青春の息の痕」より 著者:倉田百三
ゆたかに含みうると思います。私は深い豊富な、そして確かな任受の心持ちの、完成した
世界観を実感として持つことのできることを理想としています。昔から聖者と呼ばるるほ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
るが、しかし西行のこととしては、どうにも本当か嘘か判らない。けだし中世は、仏教的
世界観の支配した時代で、現世は穢土であり、人情のまことは煩悩と見たから、聴衆の方....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
の歴史観と一致する点があって、特に人々の興味をひき爾来、満州建国、東亜連盟運動の
世界観に若干の影響を与えつつ十年の歳月を経て、遂に今日の東亜連盟協会の宣言にまで....