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「世阿弥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

世阿弥の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
路傍の木乃伊」より 著者:夢野久作
が、その中学時代が小説の耽読時代であった。漱石、蘆花、紅葉、馬琴、為永、大近松、世阿弥、デュマ、ポー、ホルムズ、一千一夜物語、イソップなぞ片端から読んだ。二葉亭....
科学と文学」より 著者:寺田寅彦
修辞法は器械の減摩油のような役目はするが、器械がなくては仕事はできないのである。世阿弥の能楽に関する著書など、いわゆる文章としてはずいぶん奇妙なものであるが、し....
俳諧の本質的概論」より 著者:寺田寅彦
、造園、能楽、画道、書道等に関する雑書も俳諧の研究には必要であると思う。たとえば世阿弥の「花伝書」や「申楽談義」などを見てもずいぶんおもしろいいろいろのものが発....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ォードで能の講演をする由です。ギリシア文学の知識で、この人は欧州人にわかる方法で世阿弥を説明するのでしょう。ギリシア古典悲劇の様式と、能とはその独唱とコーラスと....
青春論」より 著者:坂口安吾
ういう疲れ方は他の疲れとは違って癒し様のない袋小路のどんづまりという感じである。世阿弥が佐渡へ流刑のあいだに創った謡曲に「檜垣」というものがある。細いことは忘れ....
日本文化私観」より 著者:坂口安吾
て辛抱するのが堪えられぬからだ。舞台は僕が想像し、僕がつくれば、それでいい。天才世阿弥は永遠に新らただけれども、能の舞台や唄い方や表現形式が永遠に新らたかどうか....
仇討姉妹笠」より 著者:国枝史郎
て、彼は記憶を辿ってみた。 蒔絵の文庫、青銅の香爐、明兆の仏書、利休の茶柄杓、世阿弥筆の謠の本……等々高価の物ばかりであった。 (盗難も盗難だがこのために、お....
脱出と回帰」より 著者:中井正一
遥かなるかなたに芸の命ずるところの怖ろしい宿命に身をゆだねることとなるのである。世阿弥が、佐渡に流さるる理由が何にもせよ、彼の中の鬼は、ほしいままなる道をたどっ....
リズムの構造」より 著者:中井正一
目に吸いたる息を静かに吐くにあたって、その一瞬の極促において経験する阿※あるいは世阿弥のいわゆる律呂の意識でもあろう。しかし、その意味の根底にはすでに生理的呼吸....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
いうような禅門書画家の輩出数うるに遑なきほどの社会的雰囲気の中に育ち、わけて天才世阿弥のような実技者のきびしい幽玄思想に導かれた事によるのである。 能面の美は....
花筐と岩倉村」より 著者:上村松園
取材したもので、なかなか美しい舞台面をみせる狂言なのである。 謡曲「花筐」は、世阿弥の作であると伝えられているが、たしかなことは判っていないのであるとか―― ....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
本が書かれている。大和の春日神社に奉仕していた大和|猿楽師の中、観世座の観阿弥・世阿弥父子が義満の寵によって、京都に進出し、田楽の座の能や、諸国の猿楽の座の芸を....
鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
のだ。 「江戸で甲賀を名乗る家といえば駿河台の墨屋敷、隠密組の宗家といわれる甲賀世阿弥だ……ウウム、その世阿弥が十年前に阿波へ入ったきり行方不明? こいつアいよ....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
後までもその徒が七道の者の一つとして、唱門進退の下に置かれていたのみならず、観世世阿弥の『花伝書』の奥に、申楽三座の一つたる法成寺座を「しゅく」と読ませてあるの....
押入れ随筆」より 著者:吉川英治
までも、初心を忘れないで、いい習慣だろ。いい事なら、もちあった方がいいと思うな。世阿弥の言葉じゃないが、初心忘るべからずだ』 『ははあ、修身科か。じゃあ君は、学....