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「丞相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

丞相の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
英雄の器」より 著者:芥川竜之介
とする――それがいかんですな。英雄と云うものは、そんなものじゃないと思うです。蕭丞相《しょうじょうしょう》のような学者は、どう云われるか知らんですが。」 呂馬....
富貴発跡司志」より 著者:田中貢太郎
そこで友仁は日英の家に数年いたが、そのうちに張氏が高郵に兵を起したので、元朝では丞相脱脱に命じて討伐さした。大師|達理月沙という者があって、書物を読んでいて士を....
愛卿伝」より 著者:田中貢太郎
それは元の至正十七年のことであった。その前年、張士誠が平江を陥れたので、江浙左丞相達織帖睦邇が苗軍の軍師|楊完という者に檄を伝えて、江浙の参政の職を授け、それ....
緑衣人伝」より 著者:田中貢太郎
、この西湖|葛嶺の麓に住んでいる者であった。その隣になった荒廃した地所はもと宋の丞相|賈秋壑が住んでいた所である。源は両親もない妻室もない独身者の物足りなさと物....
李陵」より 著者:中島敦
》を植えつけていった。李蔡《りさい》・青霍《せいかく》・趙周《ちょうしゅう》と、丞相《じょうしょう》たる者は相ついで死罪に行なわれた。現在の丞相たる公孫賀《こう....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
判った。 夫の家では妻の亡骸を灰にして、その赤児を養育した。 海中の紅旗丞相(大臣)の趙鼎が遠く流されて朱崖にあるとき、桂林の帥が使いをつかわして酒や米....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
いう意である。 一寸法師 元の至元年間の或る夜である。一人の盗賊が浙省の丞相府に忍び込んだ。 月のうす明るい夜で、丞相が紗の帷のうちから透かしてみると....
十二支考」より 著者:南方熊楠
や鶏足崇拝を説き廻っただろう。 河内の道明寺中興住持の尼、覚寿《かくじゅ》は菅丞相《かんしょうじょう》の伯母で、菅神左遷の時、当寺に行き終夜別れを惜しむ。暁に....
連環記」より 著者:幸田露伴
知る者も少い。淳化三年進士及第して官に任じて、其政事の才により功を立てて累進して丞相に至り、真宗の信頼を得、乾興元年には晋国公に封ぜらるるに至った。蘇州節度使だ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ニ耕シ』とある、『躬耕《きゅうこう》』の文字がその事実を証明いたします。後に蜀の丞相《じょうしょう》の位に登りましてから、上表の文章の中に、『自分には成都に桑八....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
」の娘お浅などを見せた後、さらに浅草の吾妻座に移って、そこでは「菅原」の梅王と菅丞相や、「月笠森」のおきつとおせんや、「於伝仮名書」の高橋お伝などを見せていたが....
樹氷」より 著者:三好十郎
う香川の歌声が表へ出て来る。 ………… 蜀軍の旗ひかりなく 鼓角の音もいましづか丞相《じょうそう》、病《やまい》あつかりき。 (二) 清渭の流れ水やせて む....
明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
進し、四代目沢村源之助と改む。 ○四月、春木座にて「菅原実記」を上演。右団次の菅丞相が天拝山祈りの場にマグネシヤを用いて電光を見せ、大いに観客の喝采を博す。 ○....
三国志」より 著者:吉川英治
王允もいったとおり、彼の家柄は、元来名門であって、高祖覇業を立てて以来の――漢の丞相曹参が末孫だといわれている。 生れは沛国※郡(安徽省・毫県)の産であるが、....
三国志」より 著者:吉川英治
「朝廷から各地へ、あなたの人相書が廻っていますが」 「ああその事ですか。実は、丞相董卓を討ち損じて、逃げて来たまでのことです。私を賊と呼んで人相書など廻してい....