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「両下〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

両下の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
たか》い物でも買っておあがり」 藤「是は恐入ります、おい孫右衞門さん旦那様が十両下すったよ」 孫「十両よりはお筆を早く帰して下さい」 藤「そんな事を云うも....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
当はございませんのを、娘が案じまして、御当家のお道具係を勤めさえすれば三年で三拾両下さるとは莫大の事ゆえ、それを戴いて私を助けたいと申すのを、私も止めましたけれ....
名人長二」より 著者:三遊亭円朝
助「だって先刻賭をしたから」 長「そりゃア旦那が勝手に仰しゃったので、私が千両下さいと云ったのじアねえのです、私ア賭事ア性来嫌いです」 助「左様だろうが、....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
清「さア持って往きねえ、したが昔ならお大名へお妾に上げて、支度金の二百両と三百両下がる器量を持って、我々の自由になるとは可愛そうだなア」 虎「それじゃアあの子....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
ねえから意見を云うだ、えゝか、そんなに急いで獄門になりたがらねえで、旦那様が二十両下されば幸えだアから、頭でも剃落かして出家になるか、又は堅気になり、誠の商いで....
南国太平記」より 著者:直木三十五
直に申せ」 と、口早にいって、すぐ、斉興に 「調所が、近々参りましょうが、二千両下されますよう」 斉興は、蒲団の上へ丸くなったまま、黙っていた。 「紡績機械....
野槌の百」より 著者:吉川英治
箱は、そのまん中に出されて、幾つもの手が、中の札を掌のなかに揃えてゆく。 「二十両下は、切りすてます。また一分から下の端たも、呼びあげを略しまして」 と、断っ....