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両日
「両日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
両日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ら、巻莨の吸殻沢山な火鉢をしきりに突着けられても、興に乗る話も出ず。しかしこの一
両日に、坂田と云う道学者が先生を訪問はしませんか、と尋ねて、来ない、と聞いただけ....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
すで、気をつけなければなりません。――ただいまさしあげました鶫は、これは、つい一
両日続きまして、珍しく上の峠口で猟があったのでございます。」 「さあ、それなんで....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
フを導き出すことになったのです。それはもう三月も暮れ、四月に入って学校の授業も一
両日中には始まろうという日でした。私は残り少くなった休暇をせめて一日でも有効に使....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
りとの報あり!」 「布哇の日系米人、騒がず」 「墨西哥の首都附近に、叛軍迫る、一
両日中に、クーデター起るものと予測さる」 「英、仏両国は中立を宣言す」 「注目す....
「柿色の紙風船」より 著者:海野十三
「ば、ば、馬鹿」と看守は慌てて呶鳴った。「おれが見ても判らん。上申してやるから一
両日待っとれッ」 ガチャンと窓に蓋をして、看守は向うへ行ってしまった。 私は....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
さび》はまだ全然発生していない。だからこのピストルが花瓶の中へ隠されたのはこの一
両日のことだということが推察される。それだけのことなんだが……」 「どうもありが....
「江戸か東京か」より 著者:淡島寒月
鷹の出た大根河岸などでした。秩父屋というのが凧の大問屋で、後に観音の市十七、八の
両日は、大凧を屋の棟に飾った。この秩父屋が初めて形物の凧を作って、西洋に輸出した....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
た二つの見解がたしかにあったのである。 この二つの見解は、二十四日、二十五日の
両日に於て、互いに追いつ抜かれつ、その勢いを競ったのであるが、いよいよ金博士警告....
「雷」より 著者:海野十三
した。 そのうちに、このカフェから、妙な噂が拡がっていった。それは元々、つい一
両日前からこのカフェの福の神となった化助の口から出たことであったけれど、北鳴のさ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
ピクリと動いた。 「さっき、C国の局外中立宣言(どちらにもつかぬということ)が一
両日のびるという情報が入りました。やはり昨夜の空襲が原因しているものと見えます」....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
たのが、多少変形して今日に伝ったのである。米沢の笹野観音で毎年十二月十七、八日の
両日に売出す玩具であって、土地で御鷹というのは素朴な木彫で鶯に似た形の鳥であるが....
「妖怪学」より 著者:井上円了
線中に無数の塵毛のかかるを見て知るべし。また、障子の骨あるいはランプの台などを一
両日払わざるときは、無数の塵毛のその上にとどまるを見るなり。その塵毛は大小長短一....
「迷信解」より 著者:井上円了
を挙げて示そうと思う。「昔、伊勢の国のある山寺の小僧、ふと失せて見えなくなり、一
両日を過ぎて堂の上におるを見つけ、これを引きおろして見るに、全く正気を失いいたり....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
は狂歌の才をも商売に利用するに抜目がなかった。毎年の浅草の年の市(暮の十七、八の
両日)には暮の餅搗に使用する団扇を軽焼の景物として出したが、この団扇に「景物にふ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
始すると、先ず和(オランダ)、白(ベルギー)、仏三国の主要飛行場を空襲して大体一
両日の中に制空権を得て、主として飛行機と機械化兵団の巧妙な協同作戦に依って神速果....