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両用
「両用〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
両用の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霜凍る宵」より 著者:近松秋江
けてそっと※子格子に取りついて身を伸び上って内を窺くと、表の四畳半と中の茶の間と
両用の小さい電燈を茶の間の方に引っ張っていって、その下の長火鉢によりかかりながら....
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
これを可とした。 この進言が抽斎の意より出で、兼松三郎がこれを承けて案を具し、
両用人の賛同を得て呈せられたということは、闔藩皆これを知っていた。三郎は石居と号....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
からでもその位置がわかるように空間漂流器全体が照明されている。 無電装置は送受
両用のものがついているから、連絡にはことかかない。 原子力発電機があって、ひつ....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
おして、
「しからば、何か。こうまで節《せつ》を屈して頼んでも、金は出せぬ、三十
両用だてならぬと申すのだな?」
「一つこのたびだけは、手前どもにもむりをおゆるし....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
のきわまで、幾台ともしれないタンクがぎっしりとならび、そのすきまへ山のような水陸
両用戦車がいくつも地ひびきをたてながら割りこんでくる。植込みのあいだにずらりとキ....
「学校の説」より 著者:福沢諭吉
五年の事業にあらず、ただ人力をつくして時を待つのみ。 一、学校を設くるに公私
両用の別あり。その得失、左の如し。 一、官に学校を立つれば、金穀《きんこく》に差....
「ロザリオの鎖」より 著者:永井隆
定のレールの上を走る列車でなく、無限軌道をそなえて、どこでも自由に走りまわる水陸
両用タンクに乗りたいと考えているかもしれません。なるほどタンクは川だろうと海だろ....