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「両部神道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

両部神道の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
夜明け前」より 著者:島崎藤村
が掛けてあり、壁の上には注連繩なぞも飾ってある。 「勝重さん、来てごらん、これが両部神道というものだよ。」 と半蔵は言って、二人してその掛け物の前に立った。全....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
へ来て泊まったが、来て見るたびに変わって行く行者宿の光景が目につく。ここはもはや両部神道の支配するところでもない。部屋の壁の上に昔ながらの注連縄なぞは飾ってある....
十二支考」より 著者:南方熊楠
たコンウェイの言に倣《なろ》うていえば、拝猴教が二の宮宗に、二の宮宗が一層新米の両部神道に併《あわ》され、最旧教の本尊たりし猴神は記紀の猿田彦と同一視され、大行....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
教理は仏教に似て、そうしてまた神道の気味合を持って居る教えである。ちょうど日本の両部神道というたようなものであるが、しかし其教よりもなお一層進んで居ります。ポン....
エタに対する圧迫の沿革」より 著者:喜田貞吉
だものは、彼らが穢物に触れ、或いは殺生・肉食等を行ったという点から、仏教家並びに両部神道家の忌むところとなった為である。されば一方では、武家が祇園御霊会の神輿を....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
る者は、皮細工人ともなったのでありましょう。これからだんだん屠者が賤しまれ出す。両部神道が起って、神様が肉の穢れを忌み給うという思想が盛んになっては、彼らは一層....
「エタ」名義考」より 著者:喜田貞吉
の間臨時に肉を避けるという事もあったけれども、それはただ臨時の禁であった。その後両部神道の思想から、所謂触穢の禁忌がやかましくなっても、ただその穢に触れたものだ....