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中する
「中する〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中するの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の父と母」より 著者:有島武郎
集中した場合に、ほとんど寝食を忘れてしまう。国事にでもあるいは自分の仕事にでも熱
中すると、人と話をしていながら、相手の言うことが聞き取れないほど他を顧みないので....
「性急な思想」より 著者:石川啄木
国民が、より多く自国の国力に適合する平和の為という目的を没却して、戦争その物に熱
中する態度も、その一つである。そういう心持は、自分自身のその現在に全く没頭してい....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
が飛散する。』『律動はあらゆる運動の特徴である。』スペンサーは明らかに、物質が集
中する際はその相互接近のために位置のエネルギーが失われ、また物質が離散する際には....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
いう音だけは聞いたそうな。近いところでは案外音がしないという話があるが、それに適
中する。 近所の人もわりあい落着いている由。この際引越しても輸送がうまく行かな....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
、あのゴタクサした中では浮の空で読める新聞ぐらいなら格別、真面目な読書に精神を集
中する事は迚も出来ない。且大抵は釣革に揺下るのだから、まごまごしていれば足を踏ま....
「露肆」より 著者:泉鏡花
という条目。無銭で米の買える法、火なくして暖まる法、飲まずに酔う法、歩行かずに道
中する法、天に昇る法、色を白くする法、婦の惚れる法。」 四 「お痛....
「無題抄」より 著者:上村松園
私には、どうも絵以外のことですと、どうせ余技にすぎないからという気がして、打ち込んで熱
中する気になれない性分があるようです。三味線にしても長唄にしても、最初は謡曲にし....
「妖怪学」より 著者:井上円了
想より生ずるもの) 心理的妖怪┤ │経験的(平常の経験上、事実の符合適
中するの類) └超理的(理外の理にして人知以外にありと想定するもの) ....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
である。しかして、その裏に前年の適中した事実を挙げてあります。これはことごとく適
中するわけには参りませんが、十中の七八までは、大抵あたるということである。その中....
「妖怪報告」より 著者:井上円了
了するを得たり。 ここにおいてか、予はさらに思う。曩日の感夢、おおむね事実と適
中するもののごとしと。これ、そもそも予が疑団いよいよ凝結して、氷釈するあたわざる....
「迷信解」より 著者:井上円了
応じて心内に動き、これと連絡せる種々の想像が呼び起こされ、その一点に心の全力が集
中するようになり、その影響が五官および手足の上に現れ、いわゆる狐惑または狐憑きの....
「妖怪玄談」より 著者:井上円了
一証なり。あるいはまた、これに向かって過去のことを問うときは、その応答、事実に適
中すること多きも、未来のことは事実に適合せざること多しといい、簡短のことはその答....
「西航日録」より 著者:井上円了
業地なり。これより七、八マイルを離れてブラッドフォード町あり。この地方の物産の集
中する所なり。また、これより十三マイルを隔ててリーズ市あり。これ、英国中第五番に....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
して壮観を極めたるものは、寺院よりも、学校よりも、劇場とホテルなり。また人心の熱
中するものは、富くじと競馬なるを見て、その民情の一斑を知るに足る。建築、道路、衣....
「大利根の大物釣」より 著者:石井研堂
張りましたよ。旦那が、後で、「お前が腹這いになった時の様子っては無かった。鱸と心
中する積りだったのだろう」って、お笑いでしたが、あれらは、能くよく運の尽きた鱸で....