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中中
「中中〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中中の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
なりはじめた。……
「堀川教官。」
保吉は夢からさめたように、机の側に立った田
中中尉を見上げた。田
中中尉は口髭《くちひげ》の短い、まろまろと顋《あご》の二重に....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
すり、ヘッド・ライトの前に、濛々たる土煙をあげていた。 「もう七時を廻ったぞ、山
中中尉」 そういったのは、先導車の中に、夜光時計の文字盤を探っている将校の一人....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
ナンバーを廻転しはじめた。
ジージーと明らかに相手をよんでいる音がきこえるが、
中中相手は出て来ない。
すると、どう混線したか、妙な声が途中でしきりにきこえて....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
なる恐れがあるのであります。 鼻の表現法の邪道なるものは、一度踏み込んでみると
中中面白いものであります。大抵の奴はこの邪道でコロリコロリと参る……俗物は色気や....
「職業の苦痛」より 著者:若杉鳥子
れた仕事というのは、名士や夫人を訪問する事で、余り六ヶ敷い事とも思われませんが、
中中然うでないのです。然し初めの二三日は何の経験もないので、黙って卓子の前にあっ....
「未来の地下戦車長」より 著者:海野十三
化《あっか》したからである。かねて○○国境方面に、世界最大を誇る大機械化兵団を集
中中であった○○軍は最近にいたりついにわが皇軍陣地《こうぐんじんち》に対して、露....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
実的な認識をもたなければならない。 テレビジョンの研究は非常に遅れている。戦争
中中絶されていたこの研究は四六年五月戦争目的以外の研究は許可されることになって再....
「かちかち山」より 著者:楠山正雄
くをこしらえて、それを持ってたぬきのところへお見舞いにやって来ました。たぬきは背
中中大やけどをして、うんうんうなりながら、まっくらな穴の中にころがっていました。....
「トロッコ」より 著者:芥川竜之介
「おお、押してくよう」 良平は二人の間にはいると、力一杯押し始めた。 「われは
中中力があるな」 他の一人、――耳に巻煙草を挟んだ男も、こう良平を褒めてくれた....
「母親に憑る霊」より 著者:田中貢太郎
大正八年二月二十六日、西比利亜出征の田
中中佐の一隊は、過激派軍のために包囲せられて、クスラムスコエ附近で全滅したが、悲....
「日記」より 著者:宮本百合子
た。 中公からの返事を一日待ちぼうけをして仕舞った。 七月四日(火曜) 午前
中中公から電話で大変いそがしいから十日頃まで待ってくれと云って来る。母上が早速意....
「日記」より 著者:宮本百合子
六月二十五日(月曜) 昨日のつづきで大変天気がいい。朝珍らしく早く起きて、午前
中中西屋へ行く。『夢学』、『哲学綱要』を買って来る。大学の公開講義の聴講願書を出....
「春雪の出羽路の三日」より 著者:喜田貞吉
た郡までが夷地に没入するの情勢となった。かくて奥州では俘囚の長安倍頼時が、今の陸
中中部の六郡を押領して、国司の命を奉せず、ためにいわゆる前九年の役が起ったのであ....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
年青年の興味が集注するようになったのは、少なくとも後期のことのようである。 越
中中新川郡のネブタ流しが、旧六月|晦であったことは前に述べたが、その東隣の下新川....