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「中半〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中半の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
姉川合戦」より 著者:菊池寛
込み、「御大将は何処に在しますぞ」と探し廻って、信長のいるすぐ側迄来たところ、竹中半兵衛の長子久作|之を見とがめ、味方にしては傍目多く使うとて、名乗りかけて引き....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
申すのじゃ。どこぞ近くの農家にでも参らば道具があろう。江戸旗本早乙女主水之介、道中半ばに無心致して恐縮じゃが、刀にかけても借り逃げは致さぬゆえ、暫時拝借願いたい....
白くれない」より 著者:夢野久作
たらむには、わが気力も昔に帰りてむかなぞ、日毎に思ひめぐらし行くうちに此の三月の中半の或る日の事なりき。 頬冠りしたる彼の馬十、鍬を荷ぎてわが居る方丈の背面に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
《はぐく》んだ山川草木の間で、相当の研究を積んでいたには相違ないが、その中でも竹中半兵衛尉重治《たけなかはんべえのじょうしげはる》の研究に就いては、なかなかの造....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
さんりゃくてき》であることが、この人の特徴になっている。美濃に縁があるだけに、竹中半兵衛式の芝居がついて廻るように思われる。その点に於ては、この人も、お角さん同....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
恵者は違いますよ、全くあの親分は軍師でげす、元亀天正ならば黒田如水軒、ないしは竹中半兵衛の尉《じょう》といったところでござんしょう」―― こいつの報告にも、キ....
農村」より 著者:宮本百合子
声はたてず、いかにも自信の有るらしい様子をして小さいものに向って居る。 兄弟の中半分が叫びつかれ、泣きつかれた時、いつとはなしに「喧嘩」はやんで仕舞った。一人....
取舵」より 著者:泉鏡花
糊たるを見るのみなれば、四面※茫として、荒波山の崩るるごとく、心易かる航行は一年中半日も有難きなり。 さるほどに汽船の出発は大事を取りて、十分に天気を信ずるに....
天狗外伝 斬られの仙太」より 著者:三好十郎
ならば、仕方なし、拙者がお相手になる。 暴徒等黙して動かず。今井、ユックリと道中半合羽を脱ぎ仕度をする。半合羽を脱いだのを見ると、捕手を斬り抜けてでも来たのか....
斬られの仙太」より 著者:三好十郎
るならば、仕方なし、拙者がお相手になる。(暴徒等默して動かず。今井、ユックリと道中半合羽を脱ぎ仕度をする。半合羽を脱いだのを見ると、捕手を斬り抜けてでもきたのか....
正義」より 著者:浜尾四郎
かった。彼等には子が恵まれなかった。その上妻の静枝《しずえ》はいつも病身で一年の中半分は家をはなれて湘南の地方に保養に出かけて居た。粉のような雪が、戸外をとび散....
黒田如水」より 著者:吉川英治
訊ねてみた。 「お。こなたの人か」 秀吉はまじめに紹介わせを述べた。 「――竹中半兵衛|重治。ご承知でもあろうが、美濃岩村の菩提山の城主の子じゃ。いまはこの筑....
編輯雑感」より 著者:喜田貞吉
のに不審を感じ、研究してみたいという念を起すに至った。それから数回天部の篤志家竹中半左衛門翁を訪問して、所蔵の古文書を見せてもらい、また同翁経営の夜学校で、該部....