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中央集権
「中央集権〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中央集権の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
よび有志者に報告したり。 ここにおいて一方には国権論派ともいうべきもの起こり、
中央集権の必要を説き、陸海兵制の改正を説き、行政諸部の整理を説き、主として法制上....
「弟子」より 著者:中島敦
行者として真先《まっさき》に活動したことは言うまでもない。 孔子の政策の第一は
中央集権すなわち魯侯の権力強化である。このためには、現在魯侯よりも勢力を有《も》....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
政府主義者と共産主義者とが初めて公然と、しかもその根本的理論の差異の上に立って、
中央集権論と自由連合論との二派の労働者の背後に対陣することとなった。 日本の労....
「木の芽だち」より 著者:宮本百合子
の都市での文化も、決して強い独特な隆盛をもち得なかったのであった。 乏しい故の
中央集権が、日本各地方の文化にそれぞれ独特な、ゆたかな展開を可能としなかった上に....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
低下はさけられない結果であった。 教育使節団の調査にもとづいて日本の教育制度の
中央集権的悪弊――文部省の絶対的支配――を除くために教育権の地方移譲、九年制の無....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
に進もうとしたのであったが、併しこの封建制の編成替えという社会変動の形が、やがて
中央集権の形を取るようになり、そこから不完全ながらブルジョア改革、或いはそのため....
「辞典」より 著者:戸坂潤
関紙『イスクラ』(火花)と『ザリャー』(黎明)とに拠って経済主義への偏向の克服と
中央集権的革命党への結成とのために戦ったのである。第二回大会に当ってボリシェヴィ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ったもののことであるらしい。都市といえばブルジョアジーのことのようにも思えるし、
中央集権の中心地のような気もするし、また花やかなカフェーやデパートのことだとも考....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
ったろうと思われる他の理由もある。群雄の割拠がすなわちそれである。 群雄割拠の
中央集権を妨げたのは、もとより極めて明白なことで、何人といえどもこれを否むものは....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ていた。誘惑の方があまりに強いので、専制者中の最も偉大な者によって昔制定された、
中央集権制の恐るべき機関を利用せずに、それを濫用してばかりいた。その結果一種の共....
「法学とは何か」より 著者:末弘厳太郎
る「官僚制」もまた、その必須の前提条件をなしている。「近代国家がその「官僚制」的
中央集権によって広い地域にわたって持続的に治安を確立し、大規模生産に不可欠な市場....
「白い道」より 著者:徳永直
があったが、「ボル」が入ってきてから一層ひどくなった。 「ホホン、そりゃええ、“
中央集権”で、労働者をしめあげて――」 ある晩、町のカフェーで、学生たちと論争....
「革命の研究」より 著者:大杉栄
うな顔をして威張っている暴力は、これとはまったくわけが違う。それはジャコバン党(
中央集権派の典型)お得意の暴力だ。なぜなら、彼等は、民衆の狂熱がその最初の犠牲と....
「街を行くまゝに感ず」より 著者:小川未明
のは、なぜでしょうか。 それは暫く措き、都会がいたずらに発達するということも、
中央集権的であるということも、従って都会人は、ようやく此生活から離れて行くがため....
「日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
策なのである。勿論之は単に最大封建藩の実力しかなかった幕府が、云わば封建制に基く
中央集権によって、日本を形だけでも近代的な国家統一へ齎すためには、やむを得ない幕....