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「中宮〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中宮の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
連環記」より 著者:幸田露伴
伝えることも生じたのであろう。しかも恵心はまた頭陀行を厳修したので、当時円融院の中宮|遵子の御方は、新たに金の御器ども打たせたまいて供養せられたので、かくては却....
落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
ァルトの音楽を愛する方でなきゃ……」 私は兄の部屋をあらためてみまわしました。中宮寺の観音像やモツァルトの肖像の額がかけてあります。その下には、外国の絵の本や....
「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
葵の前 (高倉) 其の頃何より優美でやさしいことの例に云い出されて居たのは中宮の御所に仕えて居る局の女房達がめしつかわれて居た上童の松殿が此の事を聞いて「....
山の神殺人」より 著者:坂口安吾
よせてやらなければならぬぞ」 「そうだ。日光の男体山の奥山でやらなければならぬ。中宮祠の裏のずッと奥の沢へでて藪の中でやらねばならぬ。それをやるのは兵頭の役だが....
英彦山に登る」より 著者:杉田久女
にあう時迄は遂に一人にもあわなかった。深い落葉の道をさっささっさと歩みつづけた。中宮附近迄はまだ紅葉がのこっていた。もう何の怖ろしさもなくいつものような澄みきっ....
俊寛」より 著者:倉田百三
つしんできけ。(赦文を読む)重科|遠流を免ず。早く帰洛の思いをなすべし。このたび中宮ご産の祈祷によって非常のゆるし行なわる。しかる間、鬼界が島の流人、丹波成経、....
回想録」より 著者:高村光太郎
る。寧ろ「こなし」だけで、部分は大して問題にしていない。夢殿の救世観音にしても、中宮寺の弥勒にしても、よほど「こなし」が良く出来ている。 仏師の出である父は、....
反省の文学源氏物語」より 著者:折口信夫
下に降った人という意味から出てるようではあるが、所が此女源氏の中には、更に皇后や中宮の位に上っている方々もある。或女性が皇后・中宮と言った地位につかれるのに、一....
わが童心」より 著者:佐藤垢石
ると足尾の連山が、赤城の長い青い裾から、鋸の歯のように抜けだしている。足尾山は、中宮祠湖畔の二荒山や、奥日光の峻峰を掩い隠しているけれど、わが上新田から一里半ば....
或る秋の紫式部」より 著者:岡本かの子
の邸宅の一部であって、為時は今、地方官として赴任中、留守であるが、式部はしばらく中宮より宿下りして実家の此の部屋に逗留しているところ。几帳、棚、厨子など程よく配....
帝展の美人画」より 著者:上村松園
、どうもまだ奥の方から出ているものが足りないと思います。 伊藤小波さんの「秋好中宮」は昨年のお作の方が、私には好きだと思います。大きく伸ばしたのでいろんなもの....
穂高岳槍ヶ岳縦走記」より 著者:鵜殿正雄
志が四名増して一行五名。 十四日嘉与吉が来た、彼は脚気で足が痛むというので、途中宮川の小屋に立ち寄り、親父に代ってもらう事に話して来たゆえ、明朝父の居を尋ねて....
道鏡皇胤論について」より 著者:喜田貞吉
までも復するには至らなかった。清麻呂の後の栄達は、彼が長生して摂津職大夫となり、中宮大夫となって以来の事である。けだし道鏡排斥の事件は、百川、阿曾麻呂、清麻呂等....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
統女帝の御相手を申しあげているが、そうした役の女房が後宮にも必要であった。皇后や中宮やのおそばをつとめる身分高い女房は、時には后の宮の妹君がつとめられたり、公卿....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
って力を尽されました。別して造塔、起仏に御熱心にて、自ら七寺(四天王寺、法隆寺、中宮寺、橘寺、蜂丘寺、池後寺、葛城寺)を建立せられた外、諸国にも寺院の配在を奨励....