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「中宮寺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中宮寺の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
おもい出されがちだった。 ※ 或る秋の日にひとりで心ゆくまで拝してきた中宮寺《ちゅうぐうじ》の観音像。――その観音像の優しく力づよい美しさについては、....
落ちてゆく世界」より 著者:久坂葉子
ァルトの音楽を愛する方でなきゃ……」 私は兄の部屋をあらためてみまわしました。中宮寺の観音像やモツァルトの肖像の額がかけてあります。その下には、外国の絵の本や....
カットの文法」より 著者:中井正一
が、これと無関係ではないと思われる。ギリシャにも、エジプトにも、大同の石仏にも、中宮寺の観音にも一貫した「ほほえみ」があるのがそれである。 私は、三百日の留置....
回想録」より 著者:高村光太郎
る。寧ろ「こなし」だけで、部分は大して問題にしていない。夢殿の救世観音にしても、中宮寺の弥勒にしても、よほど「こなし」が良く出来ている。 仏師の出である父は、....
美の日本的源泉」より 著者:高村光太郎
隆寺に安置せられ、世に夢違観音と俗称せられる銅造観世音菩薩立像である。 夢殿、中宮寺を含む法隆寺一郭の中にわれらの美の淵源とすべき彫刻の充満していることはいう....
痀女抄録」より 著者:矢田津世子
先き頃、京阪方面の古刹めぐりから戻られた柳井先生の旅がたりのうちに、大和中宮寺の「天寿国曼荼羅」のおはなしがあった。わたくしは不幸にして未だに中宮寺をお....
古寺巡礼」より 著者:和辻哲郎
し考えてみると、三月堂の不空羂索観音、聖林寺の十一面観音、薬師寺東院堂の聖観音、中宮寺観音、夢殿観音など、推古天平の最も偉大な作品は、同じくみな観音である。他に....
仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
って力を尽されました。別して造塔、起仏に御熱心にて、自ら七寺(四天王寺、法隆寺、中宮寺、橘寺、蜂丘寺、池後寺、葛城寺)を建立せられた外、諸国にも寺院の配在を奨励....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
された大阪朝日会館の読者大会の帰途、丹羽文雄氏や出版局のKさんと一しょに、奈良の中宮寺と法華寺へまわった。 京都からそこへ行く途中を利用して、やがてこれから書....