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中将
「中将〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中将の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
葬列のあとについて行った。その中《うち》にふと振り返ると、校長の佐佐木《ささき》
中将を始め、武官では藤田大佐だの、文官では粟野《あわの》教官だのは彼よりも後《う....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
と奥へ落ちて来られた。こうなっては凡夫も同じではないか? あの実方《さねかた》の
中将は、この神の前を通られる時、下馬《げば》も拝《はい》もされなかったばかりに、....
「或る女」より 著者:有島武郎
長い黒髪を下げた姫が経巻《きょうかん》を持っているのがあった。その胸に書かれた「
中将湯《ちゅうじょうとう》」という文字を、何《なに》げなしに一字ずつ読み下すと、....
「国際殺人団の崩壊」より 著者:海野十三
の川山博士の白頭や、珍らしく背広を着用に及んでいる白皙長身の海軍技術本部長の蓑浦
中将や、テレヴィジョンで有名なW大学の工学部主任教授の土佐博士の丸い童顔や、それ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
ところなり。こういう仕事をせぬ内閣は早く代わるに限る。思えば、今は亡き前文相二宮
中将が、組閣間もなく国民学校第二学期の始まっていることを十日も忘れての放送に、大....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
この家との縁談があった時、妾の子ではと一時躊躇したのだそうだが、川村大将とか高島
中将とかが中にはいって、無理にもらわしてしまったのだのとかと聞いた。その後、今の....
「獄中記」より 著者:大杉栄
鳴りつけられた。 「ええ、何でもどうぞ。」 と僕は、外国語学校の一学友の、海軍
中将だとかいう親爺の、有名な気短か屋で怒鳴り屋だというのを思出しながら、(典獄は....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
勲功をたてた大勇将として、人々の記憶にもはっきりのこっている、あの隻脚隻腕の大竹
中将であった。 この噴行艇隊は、一体なにを目的として、大宇宙遠征の途についてい....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
尉の発した例の悲壮なる尻切無電が入ると、加賀大佐は直ちに旗艦須磨の艦隊司令官大羽
中将のもとへ知らせたのであった。 艦隊司令官からは、「すこし考えることがあるか....
「空襲警報」より 著者:海野十三
国S国軍の反撃に奮励していただきたい。昭和十×年七月二十五日。東部防衛司令官陸軍
中将香取龍太郎」 S国空軍! いよいよやって来たか、世界第一を誇るその悪魔隊、....
「縷紅新草」より 著者:泉鏡花
、千五百石の女※、昔ものがたり以上に、あわれにはかない。そうして清らかだ。」 「
中将姫のようでしたって、白羽二重の上へ辷ると、あの方、白い指が消えました。露が光....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
勲者であることは曰う迄もない。 私は昨年三月二十二日、先生と先生の令兄淺野正恭
中将と岡田熊次郎氏とにお伴して駿河台の主婦の友社来賓室に於て九條武子夫人と語る霊....
「春」より 著者:岡本かの子
て(足音でちゃんと判ったのよ)若し私が戸を開けてご覧なさい。お民が直ぐに(お民は
中将姫の生れ代りらしいの、おとなしくって親切だけど、いやに加奈子に言い付け口する....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
弟の義助が竹の下を攻めた時に、塩冶は義助の手に付いていた。その合戦の最中に、二条
中将為冬卿が武士を軽蔑したとかいうのが不平の基で、西国の小弐、大友や中国の佐々木....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
大部分を費やしたのであった。当時、日本の国防論として最高権威と目された佐藤鉄太郎
中将の『帝国国防史論』も一読した。この史論は、明治以後に日本人によって書かれた軍....