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「中心的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中心的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
映画芸術」より 著者:寺田寅彦
にその周囲の色彩を殺してしまうという、色彩的カッティングを行ない、そうして、その中心的な色彩をモンタージュ的な連結推移のリズムによって進行させて行かなければなる....
イデオロギーの論理学」より 著者:戸坂潤
日常的科学に於てのみ充分な意味で可能であり、ただそこに於てのみ重大な・根本的な・中心的な役割を持つことが出来るであろう。何故であるかは他の機会に譲ろう、今は仮に....
イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
な役割をも与えない処の袋路に過ぎない。それに一体マルクス主義は、あまりに時事問題中心的であり、闘争中心的であり過ぎていけないそうである(Soziologie a....
日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
に他ならないのだから、そして歴史的記述から云えば何と云っても文書の文献学的解釈が中心的な手続きであることに間違いはないのだから(仮に文献学乃至解釈学が歴史科学の....
現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
的な規定は更に、決して自然科学の単に周辺的な規定ではなくて、実は之こそ正に、その中心的な根柢的な規定となるだろう。吾々は今この点を明らかにしようと思う。 自然....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
向・幾変遷・を経て成った、近世から現在にかけての哲学に於ては、事実、空間は体系の中心的位置を占めるどころではなく、時によっては全く問題にさえされずに終っている場....
思想としての文学」より 著者:戸坂潤
」「文学」と云うことは必ずしも文学する所以ではないというパラドックス、従って文芸中心的文芸批評が、却って文芸批評の本格にならぬというパラドックスが問題なのである....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
「しかもこの種国策を遂行し日本の正義を擁護発揚するためには、我が国防力の充実が中心的急務なることはここに多言を要しない。努めて列強と提携し平和的外交折衝により....
桐生通信」より 著者:坂口安吾
住んで、年に二度ぐらいしか上京しないが、日々の読み物、そして心の赴く物は人の世の中心的なもの、本質的なものからそれることはできない。私の目や呼吸が東京の空から離....
保久呂天皇」より 著者:坂口安吾
へ身を売ったこと。それらは当然起るべきことではあったが、メートル法の久作が悲劇の中心的人物となったことは意外というほかはない。しかしその素因は他にあった。たまた....
我が人生観」より 著者:坂口安吾
二人の告白が、たった一ヶ所ピッタリ一致している事がある。そしてそれがこの事件の中心的なものを暗示しているのである。 山際の手記。 「犯行のプランはそこで大体....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、尾山、加奈井は精神病の権威者であるという。その三名が集っていた。そしてその場の中心的な人物は、日本の代表的な大貴族たちではなくて、実はこの三名の医学の権威であ....
『演劇』あとがき」より 著者:岸田国士
君に、これを押しつけた。わが新劇史に輝く珠玉「おふくろ」の作者、多くの新劇団体の中心的指導者、そして特に俳優教育に情熱を傾けつつある同君の、きわめて率直な感想を....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
そこまでの供述の真偽が決定すれば、すでにそのときからタタミの上の足跡の有無が中心的な問題となった筈で、土間へふみこんで被害者の屍体を発見しておどろいてすぐ逃....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
で、反証の供述を差し許すと、もう一度、法廷は混乱に陥り、そしてもう一度ベエコンは中心的争点に注意を集中さすべく立ち上がった。「本官は、いかなる事件においても、か....