» 中折れ帽

「中折れ帽〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中折れ帽の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青蛙神」より 著者:岡本綺堂
まずきて、口のうちにて何事かを祈る。下のかたより李の長男中二、二十二三歳、洋服に中折れ帽をかぶりて足早に出で来りしが、来客ありと見て少しく躊躇し、窓より内を窺っ....
窮死」より 著者:国木田独歩
草若葉の野は光り輝いている。 六人の一人は巡査、一人は医者、三人は人夫、そして中折れ帽をかぶって二子《ふたこ》の羽織を着た男は村役場の者らしく、線路に沿うて二....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
帽子の種類がどれだけたくさんこの世に存在するのかといえば不思議にもそれはソフトか中折れ帽子位のものである。要するに多少の古びと、その被り方と、ちょっとしたくせの....
かもめ」より 著者:神西清
時は過ぎて行きますもの! アルカージナ 仕方のないことよ! ソーリン (トンビに中折れ帽をかぶり、ステッキを持って左手のドアから登場。部屋を横ぎりながら)お前、....
街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
供《ていきょう》……二円八十銭」 と色インキで書いてブラ下げて、その下に相当な中折れ帽を硝子《ガラス》の箱入りにして、店の前に出してあるのもある。つまり値段を....
少女病」より 著者:田山花袋
ぐそこに、信濃町で同乗した、今一度ぜひ逢いたい、見たいと願っていた美しい令嬢が、中折れ帽や角帽やインバネスにほとんど圧しつけられるようになって、ちょうど烏の群れ....