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中日
「中日〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中日の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「温泉だより」より 著者:芥川竜之介
っかり当《あて》が外《はず》れてしまいました。と言うのはその秋の彼岸《ひがん》の
中日《ちゅうにち》、萩野半之丞は「青ペン」のお松に一通の遺書《いしょ》を残したま....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
るので、お国はますます焦れ込んで、何がなしに善昌を困らせてやろうと思って、祈祷の
中日の前夜に押し掛けて行って、大事の弁天様を無理無体にかつぎ出してしまったのです....
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
言う名の我儘な駄々ッ児で、妙な事にはここ二、三年来少しも家より外へ出ず、年から年
中日がな一ン日ああしてあの奥の間へ通ずる障子の隙間から、まるで何者かを期待するか....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
出来ているので、私たちは喜んでそこにひと月ほどを送った。 先年の震災で当時の陣
中日記を焼失してしまったので、正確にその日を云い得ないが、なんでも九月二十日前後....
「馬地獄」より 著者:織田作之助
上に垂れている。川の水も濁っている。 ともかく、陰気だ。ひとつには、この橋を年
中日に何度となく渡らねばならぬことが、さように感じさせるのだろう。橋の近くにある....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
が越すばかり。それから青芒の線を延して、左へ離れた一方に、一叢立の藪があって、夏
中日も当てまい陰暗く、涼しさは緑の風を雲の峰のごとく、さと揺出し、揺出す。その上....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
と言ううちに、あすからはいよいよ放免の月だ。寒いも暑いも彼岸までと言うが、そのお
中日の翌日、二十二日は放免だ。どうかあまり待たずに早くその日が来てくれればいいが....
「アド・バルーン」より 著者:織田作之助
ために、一円ずつ貯金して、五年後の昭和十五年三月二十一日午後五時五十三分、彼岸の
中日の太陽が大阪天王寺西門大鳥居の真西に沈まんとする瞬間、鳥居の下で再会しよう』....
「妖怪学」より 著者:井上円了
り起こる。先年、内藤某氏、左のごとき詩を夢中に得たりとて報知せられたり。 塵事堆
中日月移 秋来未有一篇詩 却思去歳○○○ 載酒孤舟棹月時 (塵事堆
中日月移る....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
屋で、毎日あれほどの大きい声をして呶鳴り合うので、団十郎は格別、ほかの俳優たちは
中日ごろから声を痛めたということであったが、それも無理がないように思われた。 ....
「はなしの話」より 著者:岡本綺堂
に出来ているので、私たちは喜んでそこに一月ほどを送った。 先年の震災で当時の陣
中日記を焼失してしまったので、正確にその日をいい得ないが、なんでも九月の二十日前....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
る紀行を見ず。君、よろしくその洋行日記を編成して世上に公にすべしと。余、よって懐
中日記を出だしてこれを示す。友人曰く、これにて足れり。世人、君より政教の事情を聞....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ほか、豪州中タスマニア州および西豪州紀行あれども、記事の都合にて、「南インド洋船
中日記」に入る。 明治四十四年五月十六日、晴れ。午前十時寓所を去り、ホワイトス....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
急かつ共通の課題がございます。 このような問題をいかに解決するかという点に関し
中日関係について申上げまするならば、昨年五月いらい岸内閣の政策によって
中日関係は....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
て下さいました。 私はそうした紙をたくさんもっておりましたが、魯迅さんの死後、
中日両方の人々から何か筆蹟があったら下さいといわれて、小さい紙切れまでみな分配し....