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「中東〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中東の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ついて。 退屈男の第五話に見えるぐずり松平の事実は、隠れたる逸事として徳川三百年中東海道に鳴りひびいた秘話中の秘話です。十七代連綿として相つづき、その最後の第十....
貧しき人々の群」より 著者:宮本百合子
した家に住み、田地を監視し、変遷する世から遠ざかって暮しているのである。 一年中東京にいた私は、夏になるとK村の祖母の家に行くのを習慣にしていた。そして、二月....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
かと思った。そしてどうにかしてそれを確めようと思い立った。 わたくしは友人、就中東北地方から出た友人に逢うごとに、渋江を知らぬか、抽斎を知らぬかと問うた。それ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
んのお気持に及ぼしますから(それに岩本家というところの風があなかしこだから)。途中東京へ一寸よって見てもいいかと思います。てっちゃんなんかに。(仙台からおくさん....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
。民衆の自然の感情はたよりないほど「今的」なものだ。時代に即しているものだ。戦争中東条が民衆の自然な感情の中に生きていた人気と、同じ民衆の今の感情とを考え合せれ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
は貧血して、青くなってぐったりノビている。 十四日夜の宮城占領の将校四人は、田中東部軍管区司令官に説得されて自殺。残りは憲兵隊へ自首。放送会館のほうは宮城前へ....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
りのレヴュウをサイド・ショウにして……すごい話でしょ」 天城の言うところでは、中東と近東で売込みに失敗したアメリカのビニロン・ジュポンの製品を、日本でマレーや....
日記」より 著者:宮本百合子
名の人から、おそろしいかたい手紙をよこした。久米氏に『新思潮』半年分を送り、午前中東京堂へ本を買いに行って来る。あまり暑さがきびしいので、脳の中枢が痛んだような....
藤十郎の恋」より 著者:菊池寛
左衛門の事であった。 四 それは、二月のある宵であった。四条|中東の京の端、鴨川の流近く瀬鳴の音が、手に取って聞えるような茶屋|宗清の大広間で....
雑文一束」より 著者:平林初之輔
いう病気のことをきくと、もう免れっこはないように思う。火事のある時分には――一年中東京には火事があるから一年中、したがって一生そうであるわけだが――外出している....