中絶[語句情報] »
中絶
「中絶〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中絶の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「東海道五十三次」より 著者:岡本かの子
で何やかや世間から相談をかけられることも多く、忙しいまま、東海道行きは、間もなく
中絶してしまった。ただときどき小夜の中山を越して日坂の蕨餅《わらびもち》を食って....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
うです。これからお話し申すのは、その七兵衛の探偵談で……」 盛夏のあいだは一時
中絶したらしい槍突きが、涼風の立つ頃から又そろそろと始まって来て、九月の末頃には....
「朱日記」より 著者:泉鏡花
が、岩に潜ってまた流れる、その末の開いた処が、目の下に見える数よ。最も遠くの方は
中絶えして、一ツ二ツずつ続いたんだが、限りが知れん、幾百居るか。 で、何の事は....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
号一〇一潜水艦は、大胆不敵にも、大混乱を始めている主力艦の後方に浮び上り、永らく
中絶していた味方の艦隊との連絡をつけるために、搭載していた飛行機を送り出すと、手....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
にも同窓会はある。ここにも勿論同窓会を有していたのであるが、何かの事情でしばらく
中絶していたのを、震災以後、復興の再築が竣工して、いよいよこの九月から新校舎で授....
「海底都市」より 著者:海野十三
よって、二十年前の焼跡へ戻されたなら、これは僕の楽しみにしている時間旅行がここで
中絶してしまうことを意味する。――どうぞ“辻ヶ谷君よ。僕のことは忘れて、僕が満足....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
きびしかった。夜が更けるにつれて胴慄いが出て来たので、帆村荘六は客の話をしばらく
中絶して貰って、裏庭までそだを取りに行った。 やがて彼は一抱えのそだを持って、....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
狐の一役を、その時は家元、先代の名人がアドの猟人をば附合うてくれられた。それより
中絶をしていますに因って、手馴れねば覚束ない、……この与五郎が、さて覚束のうては....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
かしいんだけど、電車賃……」 (お京さんから、つい去年の暮の事だといって、久しく
中絶えたお妻のうわさを、最近に聞いていた。) お妻が、段を下りて、廊下へ来た。....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
沼の切れ目よ。」 と案内する……処に……丸木橋が、斧の柄の朽ちた体に、ほろりと
中絶えがして折込んだ上を、水が糸のように浅く走って、おのれ、化ける水の癖に、ちょ....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
、巌角を絶壁に刻んだ径があって、底へ下りると、激流の巌から巌へ、中洲の大巌で一度
中絶えがして、板ばかりの橋が飛々に、一煽り飜って落つる白波のすぐ下流は、たちまち....
「鐘ヶ淵」より 著者:岡本綺堂
を行なわせることとした。 夏季の水練は幕府の年中行事であるが、元禄以後ほとんど
中絶のすがたとなっていたのを、吉宗はそれを再興して、年々かならず励行することに定....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
ひたひたと地を蹈む音。およそ池の坊の石段のあたりまで、刻んできこえたが、しばらく
中絶えがして、菊畑の前、荒物屋の角あたりから、疾風一陣! 護国寺前から音羽の通り....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
、せめて一生に一度――お国のため、とまで言って下すった、県庁の課長さんへの義理、
中絶はしても、資本を出した人への恩返し。……御先祖がたへの面目と、それよりも何よ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
回復をめざしながら懸命に交流、友好の努力をつみかさねてまいりました。しかしついに
中絶状態におちいったのであります。このことにつきましては日本国民は非常な悲しみを....