中興の祖[語句情報] »
中興の祖
「中興の祖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中興の祖の前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「門」より 著者:夏目漱石
なるかを知らなかった。宜道からこの夢窓国師と大燈国師《だいとうこくし》とは、禅門
中興の祖であると云う事を教わったのである。平生|跛《ちんば》で充分に足を組む事が....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
緒の興味あるものだけを少しく述べて置こうと思う。 権之丞というのは近世、実家の
中興の祖である。その財力と才幹は江戸諸大名の藩政を動かすに足りる力があったけれど....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
かる……。
人間の脳髄というものを、初めて人間の屍体の中に発見したのは西洋医学
中興の祖と呼ばれている大科学者ヘポメニアス氏であった。
ところがその近代科学の....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
し、断食苦行などは至極の得手物で、先日円寂した土宜法竜大僧正など、汝出家せば必ず
中興の祖師となれると勧められた。毎度のこと故その気になってしからばなって見ようと....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
とこう御返事になるのが常でございました。そのうち、もう少し進んだのが、あれは尺八
中興の祖黒沢琴古が、わざわざ長崎の松寿軒まで行って、ようやく伝えられて来た本手の....
「丹下左膳」より 著者:林不忘
しもうさ》香取郡飯篠村の人、山城守家直《やましろのかみいえなお》入道長威斎、剣法
中興の祖として天心正伝|神道流《しんとうりゅう》と号していたが、この家直の弟子に....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
国民儀礼の代りにインターナショナルの合唱を、天皇の代りにスターリンを、皇祖や
中興の祖の代りにマルクス・レーニンをすり替えただけで、このすり替えは簡単だった筈....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
となるの傾きありき。しかしてこの衰勢を挽回《ばんかい》せしめたるものは実に役者絵
中興の祖と称せらるる勝川春章《かつかわしゅんしょう》なりとす。 二 勝川春章は....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
静にかえらず、ジッと病的に光る眸をすえた。 「なんでさようなことをなさる! 当家
中興の祖|義伝公以来、たとえいかなることがあっても、領土へ入りこんだ隠密は殺さぬ....
「三国志」より 著者:吉川英治
山靖王の後胤、景帝の玄孫にあたり、劉雄が孫、劉弘の子こそ、不肖玄徳でありまする。
中興の祖|劉貞は、ひとたびは、※県の陸城亭侯に封ぜられましたが、家運つたなく、以....
「涙香に還れ」より 著者:野村胡堂
だ不熱心|乍《なが》らも研究と蒐集を続けて来た積りである。 涙香こそは大衆小説
中興の祖であり、尽きざる興味の源泉である、半世紀の歳月を閲して、少しの古さも感じ....