中葉[語句情報] » 中葉

「中葉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中葉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
野な状態から脱して理想の域に達せしめるには、実に唐朝の時代精神を要した。八世紀の中葉に出た陸羽(三)をもって茶道の鼻祖とする。かれは、仏、道、儒教が互いに混淆せ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
依然知識の高塔を去らずに、続いて、よりも痛烈な引例に入った。 「時代は十六世紀の中葉フェリペ二世朝だが、この一つは、淫虐的な嗜血癖の、むしろ異例的標本とでも云う....
縮図」より 著者:徳田秋声
囲気は、均平にはやりきれないものであった。それが少年期から壮年期へかけての、明治中葉期の進歩的な時代の風潮に目ざめた均平に、何かしら叛逆的な傾向をその性格に植え....
日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
流行であったと思われる。かえってずっと古い昔には民衆的であったかと思われる短歌が中葉から次第に宮廷人の知的遊戯の具となりあるいは僧侶の遁世哲学を諷詠するに格好な....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
ence at the Cross-roads の内――を参照)。――「十七世紀中葉以来の殆んど凡ての大数学者たちは、彼等が実際機械学を研究し、それを理論づけよ....
辞典」より 著者:戸坂潤
-1468)の手押機械を用いた四六版数頁の週刊新聞紙に過ぎなかったが、十九世紀の中葉までに資本主義の発達と政治的自由主義の伸張とに沿って極度の発達を示すに至った....
リギ山上の一夜」より 著者:斎藤茂吉
いていた。 アルプス山系の一小部分ともいっていい、この Rigi も十八世紀の中葉頃から、ぽつりぽつりと登山者の注目を牽き、十九世紀の初葉にはこの頂上まで登っ....
幻覚記」より 著者:豊島与志雄
道で、復活せるキリストに逢った。パスカルは、初冬の深夜、神と対面した。十九世紀の中葉、十三の少女は、ルールドの洞窟の中で、聖母の姿を見た――白衣をまとい、青い帯....
イオーヌィチ」より 著者:神西清
れとももはやいっさい書くな」の形でも伝えられている。 ピーセムスキイ――十九世紀中葉に活躍したロシヤ作家。長篇小説『千の魂』はその代表作の一つ。 『……の時きた....
なよたけ」より 著者:加藤道夫
合唱』を詠う。人数は少くとも三十人以上であること) 時 今は昔、例えば平安朝の中葉 第一幕 例えば平安京の東南部。小高い丘の上。丘の向う側には広大な竹林が....
馬琴の小説とその当時の実社会」より 著者:幸田露伴
でございます。御覧なさいまし、『八犬伝』は結城合戦に筆を起して居ますから足利氏の中葉からです、『弓張月』は保元からですから源平時代、『朝夷巡島記』は鎌倉時代、『....
ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
教徒は一生に一度は巡礼となってこの地へ参拝することを念願とした。然るに十一世紀の中葉この聖地はトルコ族の一派セルジュウク人によって占領され、聖廟は荒らされ、遺跡....
茶の本」より 著者:岡倉由三郎
の足がために費やし、横山、下村、菱田などいう当時の新進気鋭の士の協力を獲て、明治中葉の画壇に一新気運を喚起した後、明治三十四年(一九〇一)の末に至り、鬱勃の元気....
武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
結せしむることとし、ためにこれに関する研究を他日の発表に譲り、ここには単に平安朝中葉以降東国に起れる武士は、主としていわゆる東人に属するものなりとの断案をのみ記....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
て此の飛騨国の地頭職を勤めたことが有る様に記憶しています。左様、何でも鎌倉時代の中葉、北條時宗頃の人でしたろう。蒙古退治の注進状の中に、確か此人の連名もあったか....