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「中西〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

中西の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
毛利先生」より 著者:芥川竜之介
なく動いている晩秋の冷《つめた》い空気を、外套《がいとう》の襟に防ぎながら、ふと中西屋《なかにしや》の前を通りかかると、なぜか賑《にぎやか》な人声と、暖い飲料と....
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
は突然この恐しさに襲われたので、大時計を見た眼を何気なく、電車の線路一つへだてた中西屋《なかにしや》の前の停留場へ落しました。すると、その赤い柱の前には、私と私....
疲労」より 著者:国木田独歩
きこんである。 大森は名刺を受けとってお清の口上をみなまで聞かず、 「オイ君、中西が来た!」 「そしてどうした?」 「いま君が聞いたとおりサ、留守だと言って帰....
惰眠洞妄語」より 著者:辻潤
ンの詩とを訳して「極光」という雑誌に載せたが記憶している人は少ないだろう。それは中西悟堂が松江から出していた同人雑誌なのだから。私はなぜモランを訳したか別段深い....
紀行文家の群れ」より 著者:小島烏水
rch. などに可有之、ことにアルネは山岳小説の尤も粋を尽したるものに候、先刻は中西屋に其英訳大抵そろひ居り候ひしが、今は如何に候ふや小生大抵所持致し候間、御入....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
校。適南学校。トモエ自動車商会。鍼灸揉療治所。御料理仕出し「みさを」。万興公司。中西洗衣。コンノウト・ドライヴ。旅人の木。水源地の夕涼み。植物園の月明。 船は....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
、『一代男』がそれである。 幸い私は西鶴の著書があったので、それを紅葉、露伴、中西梅花(この人は新体詩なるものを最初に創り、『梅花詩集』という本をあらわした記....
蘇生」より 著者:豊島与志雄
人物 高木敬助………二十四歳、大学生中西省吾………二十五歳、大学生、敬助と同居人 山根慶子………二十一歳、敬助の自殺....
野ざらし」より 著者:豊島与志雄
の輪廓と尻下りの眉の形とで、前に逢ったことを思い出したのです。それは間接の友人の中西の所でした。その頃僕の友人達の間に、花骨牌《はながるた》が可なり流行っていて....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
徳田中尉、野坂中尉という指導者が上にあって、だいぶ下の下になるが、除名された中西伍長という参議院議員など、さらに末端の兵卒に至るまで順序よく配列されているわ....
巷談師」より 著者:坂口安吾
「ヘタな小説が売れなくなって巷談師になったのか。お前の底は見えた。恥を知れ。 一共産党員」 安吾巷談その三「野坂中尉と中西伍長」には全国の共産党員から夥しい反響があった。これも、その一つである。簡に....
安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
んとか、幾人もの天皇護持者連中にまくしたてられたので、私は浜口さんの“野坂中尉と中西伍長”よりの天皇制問題の処をあの儘受売り、ついでにガンジー流の無抵抗主義より....
詩語としての日本語」より 著者:折口信夫
かった。何よりも、その詩の音調の卑俗な事は、たとい新体詩史をどんなに激賞しても、中西梅花・宮崎湖処子を尊敬させはしないのである。北村透谷に於てすら殆、無思想を感....
十六、七のころ」より 著者:永井荷風
であった。まだ病気にならぬ頃、わたくしは同級の友達と連立って、神保町の角にあった中西屋という書店に行き、それらの雑誌を買った事だけは覚えているが、記事については....
春の大方山」より 著者:木暮理太郎
優れたものがあろうと想像して、裾野の春を賞しがてら、富士の麓を西から北に廻り、途中西毛無山に登って、夏には見られぬ多量の残雪に輝く南アルプスの大観に飽き、次手に....