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中飛
「中飛〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
中飛の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高山の雪」より 著者:小島烏水
り》や廃《すた》りのある如く、自然においても旧式のものと新式のものが自らある、空
中飛行機に駭《おどろ》く心は、やがて彗星を異《あや》しむ心と同一であると云えよう....
「道草」より 著者:夏目漱石
。やれ寄席《よせ》だ、やれ芝居《しばや》だ、やれ相撲だって、御金さえありゃ年が年
中飛んで歩いてるんだからね。でも奇体なもんで、年のせいだか何だか知らないが、昔に....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
める。三四郎はようやく質問の機会を得た。 「今のは何のお話なんですか」 「なに空
中飛行機の事です」と野々宮さんが無造作に言った。三四郎は落語のおちを聞くような気....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
魔か聖者か分らないため、迷いに迷って縊死したのもある。また、師の発明|工風中の空
中飛行機を――まだ乗ってはいけないとの師の注意に反して――熱心の余り乗り試み、墜....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
。 明日は金曜だからまた連句を進行させよう。(昭和六年五月、渋柿) 君の、空
中飛行、水中潜行の夢の話は、その中にむせっぽいほどに濃艶なる雰囲気を包有している....
「大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
朽木舟」「決死少年」を、 そして、 押川春浪は、「武侠艦隊」「海底軍艦」「空
中飛行艇」を発表して、世の喝采を博した。 その他、 スタンレーの「アフリカ探....
「雪魔」より 著者:海野十三
う。この怪物どもだよ、青髪山の魔神といわれていたのは。あの足あと、あのあやしい空
中飛行……。 みなで警戒しなければならない。もっとりっぱな研究者たちをここへ送....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
を、一つの実行かあるいは――(いっそう慎重に)――一つの理論に費やそうとする。空
中飛行か革命かである。筋肉を働かせるか想念を働かせるかである。人は若いおりには、....
「勧善懲悪」より 著者:織田作之助
く、ただ、誰かこいつと見込んだ男を大臣にするために、しきりに権謀術策をもちい、暗
中飛躍をした男がいたが、良い例ではないけれども、まず、おれの気持もそんなとこだっ....
「月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
引力に因り月世界に墜落。探検者の気絶 「どうしよう。」 と思うまもなく、六人の月世界探検者を乗せた空
中飛行船|翔鷲号は非常な速力で突進して月に落ち、大地震でも揺ったような激しい衝動....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
であったが、同じ理由で。) 五 馬琴の日記 『八犬伝』が日本の小説
中飛び離れて挺んでている如く、馬琴の人物もまた嶄然として卓出している。とかくの評....
「飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
酔う女もあるまいが、更に進んで雲を凌ぐ庵峠を越え、川を抱いたる片掛村を過ぎて、越
中飛騨の国境という加賀澤に着くと、天地の形が愈よ変って来て、「これが飛騨へ入る第....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
らめの良い、粘りの足りない子弟が多くて、世相のはげしさをうとましく思い、追従と暗
中飛躍と賄賂とがあまりによく利くのに愛想をつかして、隠退する者が多くあった。彼ら....
「硝子を破る者」より 著者:中谷宇吉郎
のような場面を見続けながら、三日がかりで東京へ出た。そして十日ばかりかかって、雪
中飛行の研究所を農業物理の研究所として更生させるというちょっと聞くと妙な話をとり....
「範疇の発生学」より 著者:戸坂潤
史的に転化して行くことが面倒となり不可能であるとわかると、突然「東洋的」範疇へ暗
中飛躍することも出来るのである。孔子とソクラテスとを縫い合せるなどは、哲学館時代....