»
丸のみ
「丸のみ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
丸のみの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「高島異誌」より 著者:国枝史郎
は地上より湧く、忽ち、美人と童子とありて、遙かに望見して一揖す。即ち、笹千代と吉
丸のみ。云々(下略)」 「あっ」 と純八は夫れを見ると、喜びの声を上げ乍ら、二....
「さるかに合戦と桃太郎」より 著者:寺田寅彦
ているのである。もしもこれらのおとぎ話を、尻の曲がったごうなの殻にでも詰め込んで
丸のみにさせられていたのであったら、とうの昔に体外に排泄されてどこかよその畑の肥....
「映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
多数である。「めがね猿」ばかりを笑うわけにはゆかないのである。 大蛇が豚を一匹
丸のみにして寝ている。「満腹」という言語では不十分である。三百パーセントか四百パ....
「郵便切手」より 著者:宮本百合子
一銭という銭の単位は、数千万の金額の土台である。何百億という狂気めいた予算が
丸のみされて、戦争は進められたのだが、その数億にしろ、現実には一銭なしにはじまら....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
じでもしたような心地だった。巨大な骸骨《がいこつ》が彼らの目に見えてきて、彼らを
丸のみにしていた。上には、穹窿形《きゅうりゅうけい》の大きな肋骨材《ろっこつざい....
「無人島に生きる十六人」より 著者:須川邦彦
水をつみこんだら、それから先は、まっすぐに大洋を走って、日本へ帰るのだ。 龍睡
丸のみんなは、勇みたってきた。 リシャンスキー島をあとに、ミッドウェー島に向け....
「妖怪学」より 著者:井上円了
につきて最もやすきは、「ウノノド」ということを三遍唱うべしとなり。これ、鵜は物を
丸のみにするものなれば、そのように骨の喉よりただちに下るように祈るの意ならん。ま....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ございまする」 「お、薬師丸が、そちの許へたずねて行ったか」 「されば、その薬師
丸のみちびきで、資名どのの弟御、三宝院の僧、日野|賢俊御坊にお会いできたのでござ....