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「丹毒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

丹毒の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
虚構の春」より 著者:太宰治
んか》をし、ぼくは、十月二十九日、腕を剃刀《かみそり》でわられたのです。その傷が丹毒になり、二月入院しました。喧嘩しながら居眠るほど、酔っていた男を正気の相手が....
御身」より 著者:横光利一
手紙が来た。それは所々|塗抹《ぬりつぶ》された粗雑な文字で、 「幸子は種痘から丹毒《たんどく》になりましたが、漸く片腕一本で生命が助かりました。」 とただそ....
光と風と夢」より 著者:中島敦
《はれもの》が出来、ファニイは皮膚に黄斑《おうはん》が出来始めた。ファアウマのは丹毒の懼《おそれ》があるから素人療法では駄目らしい。夕食後騎馬で医者の所へ行く。....
マクシム・ゴーリキイの伝記」より 著者:宮本百合子
中には、祖母さんが教会の入口で施物を集めて倒れながら足を折った、と書いてあった。丹毒にとりつかれた、と書いてあった。もっと後になって、ゴーリキイの知った祖母の生....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
田洋子、大仏次郎、横山健一。 鶴さんは甲府とかへ講演に出かける由。おばあさんが丹毒にかかっていて、顔がすっかり張れた由。(これは佐藤さんからの電話ですが) ....
段梯子の恐怖」より 著者:小酒井不木
たね。しかしだ。その娘が、落ちた拍子に林檎を剥くナイフの先で頬を傷つけ、それから丹毒症に罹って五日目に死に、妹の死んだ晩に姉さんが縊死したときいたら、あまり笑え....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
なる頃帰京」などとしてありました。全快したのかと喜んでおりましたら、二月の中頃に丹毒になったといって来ましたので、どうかと思って見まいますと、「もう足の痛みは取....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
。病院の小使、看護婦、その子供等などは皆患者の病室に一|所に起臥して、外科室には丹毒が絶えたことは無い。患者等は油虫、南京虫、鼠の族に責め立てられて、住んでいる....