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主として
「主として〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主としての前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「Mensura Zoili」より 著者:芥川竜之介
「価値測定器と云うのは何です。」
「文字通り、価値を測定する器械です。もっとも
主として、小説とか絵とかの価値を、測定するのに、使用されるようですが。」
「どん....
「或る女」より 著者:有島武郎
分なのだろうか。女の誇りという誇りを一身に集めたような美貌《びぼう》と才能の持ち
主として、女たちからは羨望《せんぼう》の的《まと》となり、男たちからは嘆美の祭壇....
「弓町より」より 著者:石川啄木
自滅《じめつ》的の論理を含んでいる。 新らしい詩に対する比較的まじめな批評は、
主としてその用語と形式とについてであった。しからずんば不謹慎《ふきんしん》な冷笑....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
潤色し、美化し、享楽しようとさえしているのだ。 私達は幸いにして肉体の力のみが
主として生活の手段である時期を通過した。頭脳もまた生活の大きな原動力となり得べき....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
諸特性を異常に理知的に把握していることである。 この伝説を紹介するに当って私は
主としてヴィクトル・リュドベルク(Viktor Rydberg)の『祖先の神話』....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
た長年養って商売化した兵隊は非常に高価なものであります。それを濫費することは、君
主としては惜しいので、なるべく斬り合いはやりたくない。そういうような考えから持久....
「映画と癩の問題」より 著者:伊丹万作
劇映画で扱ってもらいたくないという願いに変りはない。 以上は最初に述べたごとく
主として私の抱いている疑問であり、したがってはっきりした結論を持たない。私が思考....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
五|年の春の事で、数えて見ればモー二十|年の昔になります。最初彼女に起った現象は
主として霊視で、それは殆んど申分なきまでに的確明瞭、よく顕幽を突破し、又遠近を突....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
通信の現れた形式などは、深く論ずるにも足りないであろう。その価値を決するものは、
主としてその内容如何である。それは果して宇宙人生の目標を明かにし、永遠不朽の真理....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
わいとか、芋とか土地の名産を紹介して、いわゆる田舎料理麦飯を以って遇し、あるいは
主として川魚を御馳走したのである。またこの地は禁猟の域で自然と鳥が繁殖し、後年|....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
我が国へ輸入された事があった。これは蓄音機の関係から、総て短尺物で、「ドラマ」を
主としていて、今日流行しているような長いものはなかったが、これが追々進歩発達した....
「兄貴のような心持」より 著者:芥川竜之介
かもそれ/″\に理解が行き届いている。が、菊池が兄貴らしい心もちを起させるのは、
主として彼の人間の出来上っている結果だろうと思う。ではその人間とはどんなものだと....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
らない。これは一つは議論に加わって、感情に走るのを好まなかったためでもあろうが、
主として自分の発見に全力を集めるためであった。 食事に招かれても行かないしをも....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
間に五回ほど戦争をやっております。そのところがどうであったかと申しまするならば、
主として中国並びに朝鮮において行なわれておるのであります。満州事変いらい日本が中....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
気持になり、年末年始の休みに要旨を書くつもりであったが果さなかった。正月に入って
主として出張先の宿屋で書きつづけ二月十二日辛うじて脱稿した。 二月末高木清寿氏....