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「主事〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

主事の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
外套」より 著者:ゴーゴリニコライ
いのかね? こういう場合にはまず第一、事務課へ願書を提出すべきじゃ。するとそれが主事の手許へ行き、課長のところへ移されて、それから秘書官に廻されるちうと、初めて....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
た。ふと豹一は、あれは赤井の父親ではないだろうかと思った。入学の宣誓式の時、生徒主事のG教授が長時間にわたって生徒の赤化に就て注意的訓話を述べたが、G教授は物凄....
支倉事件」より 著者:甲賀三郎
いて警察に留置され、事が面倒になったので、山田は母校の先輩である当時警視庁の官房主事をしていた庄司氏を訪ねて、援助を乞うた。庄司氏も事柄が高が酔興の失敗位だった....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
く、また初めの時と同じような身体検査や何かでひまどって、昼頃になってようやく官房主事のところへ行って、そこで内務大臣からの即刻追放の命令を受けた。 本当の即刻....
主事」より 著者:金史良
崩れかかった一坪小屋がしょんぼり坐っていた。潜戸の傍にかけた大きな板には墨字で尹主事と書かれている。 尹主事は朝起きると先ず自分の版圖を檢分した。彼はこの荒蕪....
探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
山住居の話をはじめました。この小林区署には、ほかにまだ山林属が一人、技師が一人、主事が八人とかいるそうですが、二人は暑中休暇で半月ばかり帰省しているのと、他の三....
アド・バルーン」より 著者:織田作之助
氏の話を聞いて狂喜しさっそくこの旨を既報“人生紙芝居”のワキ役、済生会大阪府支部主事田所勝弥氏(四八)、東成禁酒会宣伝隊長谷口直太郎氏(三八)に報告、一同打ち揃....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
銀だ。やさしくなくては内面のつながりにならぬ。思い出に浮ばぬ。 今日校長と生徒主事には子弟と手をとり合って語ることを本能的に好まぬ人たちがどんなに多いであろう....
あるニュウ・フェイスへの手紙」より 著者:岸田国士
バッケという俳優を相談相手として附けてくれましたが、このバッケは、附属演劇学校の主事をしていて、非常に親しみ易い人物でした。マルタン・デュガアルの「ルリュ爺さん....
『演劇』あとがき」より 著者:岸田国士
な時間をさいてもらった。 一、芝居が出来上がるまで この項目は、かつて文学座主事の職にあり、その後東京実験劇場事務局長として演劇界内部の事情に精通し、同時に....
夜の構図」より 著者:織田作之助
目の稽古が済んで、二幕目の道具飾りがはじまりかけていた。 信吉は「演劇集団」の主事から、劇団員一同に紹介されると、丁度そこへ急がしそうにはいって来た会社の奥役....
小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
築地小劇場劇団部主事小山内薫先生は、昭和三年十二月二十五日午後七時、日本橋亀島町旗亭「偕楽園」に....
熱情の人」より 著者:久保栄
偉大な感情と意志とがあることを、誰が拒み得よう。ことに改築後の第二期運動における主事としての活躍は、熱情そのものの結晶であって、あるいはこれが近来とかく薬餌に親....
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
塵労の中にたたかいつつ生きている。そしてもひとりの久保謙君は水戸高等学校の教授兼主事として、その昔ちょうど自分が抱いていたような悩みを生きている青年たちを教え導....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
いう方とご昵懇でおられますか? なんでも早稲田を出られた方で、大阪機械労働組合の主事とかをしておられる方だそうですが……」 「ええ、よく知っておりますよ、島村君....