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主僕
「主僕〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主僕の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「近時政論考」より 著者:陸羯南
ざるべからず、これを家庭倫理の大本となす。この原則は社交の上にも移り、長幼の間、
主僕の際、みな上制下服の則をもって律せられ、ついに政事の上にも移りて君臣の関係、....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
て、内の※にするのが多い。所謂「蕾からとる花嫁御」である。一家総労働の農家では、
主僕の間に隔がない様に、実の娘と養女の間に格別の差等はない。養われた子女が大きく....
「旧藩情」より 著者:福沢諭吉
いうを許さず、一様に旦那様《だんなさま》と呼《よび》て、その交際は正《まさ》しく
主僕の間のごとし。また上士の家には玄関敷台を構えて、下士にはこれを許さず。上士は....
「学者安心論」より 著者:福沢諭吉
と。主人は以前の婢僕《ひぼく》を誉《ほ》め、婢僕は先《せん》の旦那を慕う。ただに
主僕の間のみならず、後妻をめとりて先妻を想うの例もあり。親愛尽きはてたる夫婦の間....
「痴人と死と」より 著者:ホーフマンスタールフーゴー・フォン
》、一人の女を相手にしての偽りの恋に過ぎぬ。共にしたとはいうけれど、譬えば一家の
主僕《しゅうぼく》がその家を、輿《こし》を、犬を、三|度《ど》の食事を、鞭《むち....