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「主唱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

主唱の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
茶の本」より 著者:岡倉覚三
始めて自由思想がはなやかに咲き誇ることができた。老子|荘子は共に南方人で新派の大主唱者であった。一方孔子はその多くの門弟とともに古来の伝統を保守せんと志したもの....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
尼教の影響をうけて、新約聖書のすべてを否定したるによって、法王インノセント三世の主唱による新十字軍のために、一二〇九年より一二二九年まで約四十七万人の死者を生ず....
近時政論考」より 著者:陸羯南
まだ先覚者の説を翫味せずしてこれを誤解|敷衍するあり、あるいはその反対の人あえて主唱者の意を※酌せずしてこれを誤解弁駁するあり、またあるいは小人姦夫がことさらに....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
から、諸官一同申し合わせて、慶喜擁立のことを上請することになった。岩瀬肥後はその主唱者なのだ。水戸はもとより、京都方面まで異議のあろうはずもない。ところがこれに....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
いてはプラグマチズムの出発点と同一である。氏のいわゆる純粋経験はプラグマチズムの主唱者であるゼームスの pure experience の和訳である。そのゼーム....
男女関係について」より 著者:大杉栄
たく下げてしまった訳だ。ひとかどの異端評論家(『国民新聞』記者命名)、サニズムの主唱者(『時事新報』記者命名)、社会主義研究者(『万朝報』記者命名)と人も許し自....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
が、朝刊締切後の深更の各社をおどろかした。 ――ドイツルフト・ハンザ航空会社の主唱になる「大地軸孔」探検に小生は不参加の意を表明す。なお、同探検隊が小生の攻撃....
若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
州のジャーマン・タウン、父は教育家でした。この父は個性を尊重する理想主義の教育を主唱し、私学校を建設しましたが、経営に失敗し、したがって、一家は物質的には恵まれ....
『地球盗難』の作者の言葉」より 著者:海野十三
言』は、僕の書いた科学小説の第二作であって、昭和二年「無線電話」という雑誌に自ら主唱し、友人|槙尾赤霧と早苗千秋とに協力を求めて、三人して「科学大衆文芸」という....
夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ある。 父とは同国の出身で、夙くから病気療養に対するその効用を認めて海水温浴を主唱し、少しは世に知られていた医家があった。西岡である。西岡は不幸にして志も達せ....
戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
最近、自由映画人連盟の人たちが映画界の戦争責任者を指摘し、その追放を主張しており、主唱者の中には私の名前もまじつているということを聞いた。それがいつどのような形で....
月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
どに有名な桂田工学博士と、これもその道にかけては頗る評判の月野理学博士とによって主唱され、それに両博士の助手が二名、及び星岡光雄、空知晴次といういずれも中学四年....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
式に在京の各外国人を招待したので、その時同じく招待をうけた英国公使館の外国人らが主唱者となって、外国人から何か新富座へ贈り物をするということになった。わたしの父....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
、日本人あるを知らざるものなり。 近年、世間の論ようやく移り、しきりにヤソ教を主唱するものあり、仏教を排斥するものあり。しかして、かれを主唱するものかれを知ら....
中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
そして、そのような傾向の歌が、一番新時代的なものであったし、ことに御子左家一派の主唱したものであったことは、その以前の時代にあまり見られなかったことでもいえるの....