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主宰
「主宰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主宰の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
、大きい蜥蜴の偶像ですか?」
老人「あれは蜥蜴《とかげ》ではありません。天地を
主宰《しゅさい》するカメレオンですよ。きょうもあの偶像の前に大勢《おおぜい》お時....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
に天文学は神様に関する教え、すなわち、宗教の一部になった。しかしてその修行はただ
主宰の位置にある僧侶階級にのみ限られていた。誰でもこの僧侶階級の先入的な意見に疑....
「河明り」より 著者:岡本かの子
、神戸まで見送って呉れた。 シンガポール邦字雑誌社の社長で、南洋貿易の調査所を
主宰している中老人が、白の詰襟服にヘルメットを冠って迎えに来て呉れた。朝、船へは....
「菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
を聴きに行くと、人は天が下の霊物で、万物の長だ、是れより尊いものは無い、有情物の
主宰だてえから、先ず禁裏さまが出来ても、お政治をなさる公方様が出来ても、此の美作....
「生の拡充」より 著者:大杉栄
ない社会を想像することができなかった。人の上の人の権威を排除して、われ自らわれを
主宰することが、生の拡充の至上の手段であることに想い到らなかった。 彼等はただ....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
いろいろ揃えてある……。』 問『産土神は皆男の神様でございますか?』 答『産土の
主宰神は悉く男性に限るようじゃ。しかし幼児の保姆などにはよく女性の人霊が使われる....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
在の標題が決定され、「ハウスホールド・ワーヅ誌」に代って創刊された同じく彼自身の
主宰する週刊雑誌「オール・ジ・イア・ラウンド誌」上に、その第一号すなわち四月三十....
「ガルスワーシーの家」より 著者:岡本かの子
いうことがつき合って行くうちに判って来る。景子が英国ペンクラプの会員となって其の
主宰者の彼から招待を受けて彼を此の家に訪問して以来、彼は打ち融けて時折り裏庭の亭....
「絹と紙の話と師弟の間柄の話」より 著者:上村松園
などそっくりそのまま現代式な焦燥な心をあらわしてると思います。それが立派な先生の
主宰する塾に弟子入りしてる人でそうなのです。師匠と頼んで弟子入りして置きながらそ....
「熱情の人」より 著者:久保栄
どん底」を、「海戦」を「夜」を「空気饅頭」を「マンダアト」を上演した築地小劇場の
主宰者として、日本における最もラヂカルな劇場人としての苦悩に充ちた体験を、最後ま....
「流刑地で」より 著者:カフカフランツ
ことでしょう。私の計画もその点に根拠をおいているわけです。あす、司令部で司令官の
主宰の下に上級行政官全員の大きな会議が行われます。司令官はむろん、こうした会議で....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
、仏教は無神教なりという。だれか賞善罰悪の権を有するや。政教子曰く、仏教は賞罰を
主宰する神を立てず、ゆえにその権を有するものなし。しかして道理の
主宰あり、すなわ....
「明治演劇年表」より 著者:岡本綺堂
いに観客を笑わせたり。 ○一月、演劇雑誌『歌舞伎』第一号を発行。劇評家三木竹二の
主宰なり。 ○一月十五日、劇場取締規則改正。大小劇場の数は従来二十二カ所に限られ....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
云って
告発したりなさるが、分からない話です。
あれはあなた方がみんな、永遠に
主宰している
「自然」の奇しき作用をお感じになるのです。
その生動している痕跡が....
「フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
格で進める。この方が楽だからである。 そこで、フイルムが変る。 夕方、庄亮の
主宰する橄欖社の小樽支部の人たちや、此処で出している『原始林』の同人たちが五、六....