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主張
「主張〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
主張の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「文章」より 著者:芥川竜之介
か》ですよ。何しろ政府は国防計画よりも私娼保護《ししょうほご》に金を出せと熱心に
主張したそうですからね。」
マゾフの愚を知った田中中尉はやっと保吉を解放した。....
「第四の夫から」より 著者:芥川竜之介
どお》ったのは第二の夫の伍長である。彼は直ちに二人の鼻を削《そ》ぎ落してしまえと
主張し出した。温厚なる君はこの言葉の残酷《ざんこく》を咎《とが》めるのに違いない....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
の影響だとでも感違いをしたのでございましょう。一日も早く結婚しろと頻《しきり》に
主張しますので、日こそ違いますが二年|前《ぜん》にあの大地震のあった十月、いよい....
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
ている。』と、至極冷淡な返事をしますと、彼は不服そうに首を振って、『それは彼等の
主張は間違っていたかもしれない。しかし彼等がその
主張に殉《じゅん》じた態度は、同....
「或恋愛小説」より 著者:芥川竜之介
そうですか? じゃどこかほかへ載せて貰います。広い世の中には一つくらい、わたしの
主張を容《い》れてくれる婦人雑誌もあるはずですから。
保吉の予想の誤らなかった....
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
間さんはこの話をした時に、「真偽の判断は聞く人の自由です」と云った。本間さんさえ
主張しないものを、僕は勿論
主張する必要がない。まして読者はただ、古い新聞の記事を....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
はいつも椎の葉である。
椎の葉の椎の葉たるを歎《たん》ずるのは椎の葉の笥たるを
主張するよりも確かに尊敬に価している。しかし椎の葉の椎の葉たるを一笑し去るよりも....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
ジンゲジ』にしろよ。僕はあいつにするから」などと都合《つごう》の好《い》いことを
主張していた。
「そこを彼女のためにはいって来いよ。」
「ふん、犠牲的《ぎせいて....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
さんの家と隣り合った、左官屋の所まで来かかったからでしょう。泰さんはその上自説も
主張しないで、油断なくあたりに気をくばりながら、まるで新蔵の身をかばうように、夏....
「或る女」より 著者:有島武郎
ようにもろくもくずれてしまった。親佐はことに冷静な底気味わるい態度で夫婦の別居を
主張した。そして日ごろの柔和に似ず、傷ついた牡牛《おうし》のように元どおりの生活....
「生まれいずる悩み」より 著者:有島武郎
どという存在は全く無視されている。それにも係わらず君たちは頑固に自分たちの存在を
主張した。雪も風も波も君たちを考えにいれてはいないのに、君たちはしいてもそれらに....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
少しも利用されないとか、私の精神的素養が、少しもその文体の上に影響を与えないとか
主張するものではない。私の観る所によれば、霊媒自身の性癖が、たしかに此等の通信の....
「合理的、同時に多量の人間味」より 著者:芥川竜之介
菊池なぞは勿論、前者に属すべき芸術家で、その意味では人生のための芸術という
主張に縁が近いようである。 菊池だか分らないと思う。 菊池に相談したし、これ....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
の資本主義経済によっては断じて打開されないと思うのであります。これには、われらの
主張いたしますところの計画経済による以外に道はありません。現在、わが国経済界の実....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
よき教訓を与え此の自己批判の上に社会党躍進の大勢は整備されつつある。私は私年来の
主張たる社会党一本の姿の具現の為にあらゆる努力を捧げたいと思って居る。私は右の信....